どうする!ワンオペ育児中の食事

 ワンオペ育児で地味に困る瞬間が自分の食事だ。ひなちゃんの場合日中あまり寝ないため、食事時間の確保は容易ではない。
限られた昼寝時間にご飯の用意をし、食べるタイミングで起きて泣き出すというのがお決まりのパターンだ。横で派手に泣き散らしているひなちゃんを放置し、のんびり食事をとるというのもなんだか気が引ける。
そこでワンオペ食事法を二つ編み出した。
 一つ目は、だっこしながらの片手ご飯だ。ひなちゃんを片手でだっこし、椅子に座り、もう一方の手で食事をする。これは片手しか使えないため基本的に手で持ったりつまんだりして食べられるメニューに限られる。
例えばサンドイッチやハンバーガー巻きずし、ポテトなどだ。野菜を切る時間があれば野菜スティックなどもよいだろう。
デザートとしてはフルーツやスティックケーキ、棒アイスが適している。
ただ、あまりお皿を近くに置きすぎるとひなちゃんにはたかれたり、ひっくり返されたりする危険性がある。そのためお皿はひなちゃんの手の届かない場所に遠ざけておく必要がある。
必然的に自分自身の口とお皿との距離も遠くなるため自分の口に届くまでにボロボロ零れ落ちていかない形態の食べ物を選ぶことも重要だ。
また、皿から口まで食料を運ぶ間に、ひなちゃんの手による攻撃を受け、食料の強奪にあったり、テーブルや床に撃墜されたりということもある。あらかじめ、皿から口までの安全な輸送ルートを確保した配置にすることも忘れてはならない。
二つ目は、「私による私のための立食パーティー」だ。パーティーといっても、ひなちゃんをだっこひもに入れおんぶした状態でテーブルを前に黙々と立食するだけだ。
ただ気分を上げるために、立食パーティーと呼んでいる。きわめて簡素な食事風景に過ぎない。
片手でだっこして食べる時と違い両手を使い食事を楽しめる。煮物やスープパスタと基本的にはどんな形態の料理も、いつも通り食べられる。料理を持ち上げやすい器に入れるとさらに食べやすくなる。
ただ、肩が凝る上足も疲れる。またひなちゃんが泣く場合には体を揺らしながら食べなければならないこともある。
 生きるために食べるというよりも食べるために生きているような私だ。このようにひなちゃんと二人だけの時も食事を楽しめるよう日々改良を積み重ねている。

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