I rush in to LUSh！(私はラッシュに飛び込む！)

　昨日難波の商店街を歩いていると、良い匂いのする店があったので突入した。
店に入ってみるとラッシュであることがわかった。目の見えない私たちのウィンドーショッピングは大体こうだ。美味しそうなソースと何かのやける匂いがする店に入るとたこ焼き屋さんであることが分かりお昼ご飯がたこ焼きになったり、甘い匂いがする屋台に近づいていくとたい焼き屋さんであることがわかりおやつにカスタードとあんこのたい焼きを買って帰ることにしたり、そんな感じだ。
　今回は柔らかいお花や、石鹸の香りがふわっと漂ってきたのだ。お店に入ると
「いらっしゃいませ。何かお探しですか？」
と店員さんが声をかけてきてくれた。何かが欲しかったわけではないけれど、バスソルトの匂いを嗅いだりいろんなハンドクリームを手に塗ったりして楽しんでいるとあのボディースプレーに出会ってしまった。
　オレンジとかの柑橘類の爽やかな香りのするボディーミストだ。これをお風呂から出て付けられたら良いなーとか妄想するうちにどうしても欲しくなり、とことことレジに向かってしまった。自分にはとことん甘い。
　4年くらい前にもそんなことをした。1ヶ月間ニュージーランドにあるオークランドという街に行っていた時のことだ。ニュージーランドでは語学学校に通い、終末にはオランダ人のハウスメイトと観光地にいったり買い物に行ったりした。ある日道を2人で歩いていて良い匂いのする店に気づき一緒に寄ってもらった。そこでは自分へのお土産とかなんとか言い訳をして、レモンの香りのする巨大な石鹸を買った。もう何ドルだったのかも覚えていないけれど。
　そして日本に帰ってきて河原町を歩いていると、また素敵な香りのするお店を見つけいつものように入ってみるとあの全く同じレモンの石鹸が売られていた。何のことはない。ニュージーランドで入ったお店は日本にあるのと同じラッシュだったのだ。
　結局どこにいても何歳になっても良い匂いのする物が大好きである。