生徒さん(第1号)と会うの巻
ミールロシア語研究所形式のオンラインレッスンをはじめて、2周年を迎えました。
おかげさまで熱心に通ってくださっている生徒さんたちに囲まれて、楽しく過ごしています。
レッスンと決めた曜日時間にはなにがなんでも家(または個室環境)にいなければならないので、
会社員(お勤め)をやめてフリーランスでなんとかなるように試行錯誤していた日々でした。
おかげさまでいろんな方のご協力があり、続いています。
それでこのあいだ、開講時からいらしてくださっている生徒さん(第1号)が東京にいらっしゃるというので、会ってきました。
私と同い年の女性で、一見ロシア語とは全く関係ない自営業をされている方です。
私が海のものとも山のものともわからない時から、そして費用をいくらにするかとか全く決まってないときから来てくれている子です。
それでお茶をして台湾料理をもぐもぐと二人で食べて、「なぜわたしがロシア語を始めたのか」とか「なぜ開講に至ったのか」という話をしていたのですが、
彼女が熱弁するに
ミール形式の教授法(例文の和訳・逆訳練習の際)、
「教科書の例文の和訳がなぜ必要か、最初わからなかったんです」とのこと。
「でも今は、やってみると、”昨日”とか”いつも”とか簡単な単語を訳し落とししちゃうし、和訳以外とできないな、って」
短い文章でも意外と副詞の情報(今日、昨日、いつも、普段、とか)落としてしまうし、
完了体と不完了体の訳し分け、頭で文法的に理解していても口頭で訳出できるか全く別問題であったりします。
私の先生(報道通訳をされていた方)はこの完了体不完了体の訳し分けなど大変丁寧に聞いてコメントしてくださいます。
練習時点で伝わるからいいでしょ、となんとなくごちゃごちゃっと訳してOKとしてしまうと、
自分がどこがわかってどこがわかっていないかの境界が曖昧となり、
相手に訳出する日本語もテキトウになってきて、
たぶんどこかで成長ってとまっちゃいますよね。
べつに人様に「あの通訳さん上手だな」と思われるために勉強しているわけではないと思いますが、
その外国語(ここではロシア語)がわからない日本語話者が「あの通訳が上手か、下手か」判断する基準って意外と
・その言語から日本語へ間髪いれずに発話できるかどうか
・訳出された日本語の構造が変でないか、整っているか
などであるように思います。
短い文章から地道に和訳の練習していないと、長い文章もできないですよね。
というわけで偉そうに書きましたが、ミールの教授法、喜んでもらえているみたいです。よかったよかった。