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にんにく

勉強の必要があったので、某外国語Xの、『エクスプレス』(『ニューエクスプレスプラス』の先祖)をとある人から奪ってきた。でもこれはカセットテープが別売の時代のもので、取得源の人は音源を持っていなかった。2代目『CDエクスプレス』も調べたところ同じ著者なので、改版なだけで音源が同じなのではないかと予想し、近隣の図書館や母校の大学図書館の在庫を調べあげて、CDが読み込めるノートpcを背負って電車に乗って隣の区の区立図書館に行って、音源を入手してきた。こういう時、東京23区が近いと便利。

それで、取り急ぎの目標はその文字XのアルファベットがPCが打てる程度に書取りの練習がしたくて、勉強をはじめたのだけれども、文字の綴りの意味がさっぱりわからない。32文字中28文字は同じ文字を使っている言語Yの講座の録音を引っ張り出し(いつか聞こうと思って録音だけしてあった)、言語Yのアプリで文字の書き順など確認する。日本においては言語Yの教材のほうが若干多い。でも言語Xと言語Yは、別に親戚関係でもないらしいので、やはり言語Xのエクスプレスに戻る。YouTubeで文字を実際に書いてくれる人の講座など探して名古屋行きの新幹線のぞみで見る。
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わたしの上司は本当におおらかな人で、一昨年、某言語Р関係の編集担当をさせてもらった名古屋の某Q先生に先日やっと名古屋でお目にかかれて、直接執筆のお礼を申し上げたところ、『ハルカサンとあのおおらかな上司サンと、どっちが欠けてもあの仕事はできませんでした。』と労っていただいて(超お忙しいのに、オンラインで済ませてしまった私たちのことよく見ていらっしゃってて、ちょっと面白かった) ああポンコツだけど文字Р、読めてよかったな、と思って。

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さてその言語X、『ニューエクスプレス』(三代目のCDつき)も入手したのだけれども(こちらは初代エクスプレスとは著者が違う)、 どうもこちらだと文字の理解が進まない。単純にツルツルした紙質の問題なだけのような気もするのだけれども。よくよく読んだらちゃんと解説書いてあるので多分改ページやページに収めようとする編集のせいかもしれない(?)。

なのでやっぱり『エクスプレス』とスーパーで買った中学生一年生用の英語用13段のノートで書取りの練習をする。

別にその文字、私が出来なくても、英語で仕事自体はなんとかなるかもしれないのだけれども。言語Xも別に勉強してくれ、とたのまれたわけではない。

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でも昨年某所でご一緒した方Bさん(わたしの好きなお笑いの演者さんと同姓同名だった)が、この言語Xと、その言語Xが使われている国A、そしてその周辺国の文字が読み書きできる人で。

わたしが小さかった頃、 『なるほどザワールド』というテレビでその国Aの真っ青な空のもと、ぶどうを足で踏んでぶどう酒を作っている光景が鮮烈で、仕事が納品になった後、その話をしたら、なるほどザ・ワールド、私も見ていました。と言ってくれた。

わたしにとって海外(と外国語)への強烈な憧れの全ての始まりはあの真っ青な空とぶどう酒だった。その後情勢悪化でその国に行ったことはないし、多分いくことはないかもしれないけれども。英語で見られる、その国Aの報道は想像を絶するものだった。それで来年、その言語Xと、言語Xが使われている地域についてまた仕事できたらいいなと思って。わたしもX語の文字、読めたらちょっと違うかな、と。

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名古屋から足を伸ばして岡山で恩師と語塾の皆さんにお会いする時間をいただいた。

恩師は『(新しい言語は)わかるまで聞くんです』

と至極当然のようにおっしゃっていた。迷いのない言葉を聞けて、それだけで岡山に行ってよかった。

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一ヶ月くらい、暇を見て練習した結果、昨夜その言語Xで「にんにく」って手で書けるようになったし、携帯でも打てるようになった。えらいぞ、わたし。



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