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願えば叶う

小学生の時に大好きだったマンガがある。
単行本は持っていた。
しかし引越した際に本棚に並べ直して気付いた。手元にない。処分したのか借りパクか。どちらにせよ私の手元に無い事実には変わりないことに奈落の底まで落ち込んだ。

再度購入しようとしたが絶版になっていて新書が無い。手に入れる為には中古のみ。幻の名作と言われている作品なだけに出品されても即売れてしまう。しかもかなりのプレミア価格だ。

マンガは沢山読んだがその中でも群を抜いて記憶に刻まれている作品。せめて電子化されていればと思ったが残念ながらされていない。

でも何がなんでもまた読みたい。絶対に手に入れてみせるという気持ちに火が付いた。それはかなり前の事だ。それ以来ずっと頭の片隅に置いてアンテナを貼り続けていた。

先日、たまたま目にした画面に釘付け。
スーパーウルトラマテリアルハッピー級だ。
欲しかったマンガを手に入れるチャンスが巡ってきた。もうこのご縁は無いと思い決意した。

そして我が家にまたマンガがやってきた。
古い本だから劣化は仕方ない。
たくさんの人の手を渡り私の元にやってきたのだろう。

久しぶりにページをめくった。
初めて読んだ時のドキドキが蘇って来た。
そぅそぅ!こんな話!!
あっという間に小学生に戻ってしまった。

マンガは不思議だ。
読んだ時の風景も蘇る。もうこの本は手放さないと心に誓った日であった。

同様に中学生の頃に買い集めた音楽雑誌達も大事に保管していこうとも決めた。
悪魔の囁きで取引されているプレミア価格が浮かぶが、私の青春はプライスレスだ!


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