作曲・編曲㉚

今日は実際の曲をテーマに事例研究をする予定だったのですが、気が変わりました(笑)。

この週末で周回遅れで関ジャム見たんですよ。

「キュンとする~」というテーマの番組です。

全く関ジャムらしさがない番組でした。批判している訳はなくて、まあ出演者が好きな曲言っているだけの番組なんで、当然と言えば当然ですが。

結構こういった曲だと編曲に時代性があまり出てこないものですが、意外に出てくるものなんですね。

スピッツの「渚」、これは何だか最初からずっと一本調子なアレンジで、それまでのスピッツよりアレンジ的には古いですね。

一方それほど制作時期が違わない宇多田ヒカルさんの「First Love」の方が、今でも充分に通用するアレンジ、というイメージでした。

というより何よりやっぱりいい曲ですね。

ただ今の今のアレンジだと感じたのは1曲だけでした。ミュージシャンの名前も曲名も忘れましたが(笑)。

ただ解せないことがあって、ドリカムの「やさしいキスをして」、この曲サビがない曲などと言っていた作曲家の人がいたけど、この人洋楽とかって聴いたことないんですかねえ。

基本的に洋楽的な構造を持っている曲なので、そもそもサビとかそういう概念を持ってきていいのかどうかは微妙なところですが、この曲がサビなしだとすると、それこそ「ルビーの指輪」もサビのない曲になってしまいます。

The Policeの「Every Breath You Take」聴けば良く分かる通り、この人がAメロと言っていた部分が、強いて言えばこの曲のサビです。

まあサビとかそおういう概念自体がごく限られた地域の、ごく限られた時代の概念でしかないので、意味がないと言えば意味はないのですが。

実際、日本の西洋音楽が入ってきて制作された「唱歌」にサビのない曲なんていっぱいありますよ。

まあ本来曲の構成を語る時にはアルファベット表記が一般的なので、そういう意味で言えばこの部分は「A」に当たる部分ですが、いわゆる「Aメロ」とは違う概念です。

この場合の「A」は単に曲の部分を表すための記号でしかない訳ですから。

なのに平気で「やさしいキスをして」がサビがないなどと言うような、狭い概念しか持たない人に「曲」を語ってほしくないんですよね。

まあこんなことを知らなくても曲は書けるし、知っている必要のある知識かどうかは微妙ですが、少なくとも地上波で「曲の構造」を語るべきではないと思います。

何か話がぶれぶれですが、明日からは、昨日の予告通り「事例研究」に移りたいと思います。

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blue but green
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。