アレンジの時代性⑰
いつまで続くんだよ、って感じですが、次に簡単に洋楽について触れたいと思います。
日本のポピュラーと違うのは、やはりかなり前からバンド前提のサウンドになっていた、という点でしょう。
ジャズであれば、Charlie Parkerから既に小編成のスタイルに移行していた訳で、ビッグバンドはその後廃れていきますから。
ポピュラー/ロックでバンドサウンド化が明確に進んだのはThe Beatles以降だと思います。
ただこの辺はまだ前の時代のサウンドを引きずっていますよね。過去の「ポップス」の流れを引き継いでいる部分もあって、古い部分もあるのかと。
昨日触れた通り、バンドの演奏が「演奏」になっておらず、「伴奏」になっているように聴こえます。
これが大きく変わったのは、60年代後半の、傑出した「プレイヤー」の出現だと思います。
どちらかというとまだこの時点で、サウンドとしての「ロック」は確立していなかった、と考えています。
この頃の音楽は「ロック」とはあまり呼ばれず、「ロックンロール」と呼ばれていたのはそのせいかもしれませんね。
自分もこの時代のことはそれほど良く分かってはいないのですが(笑)。
楽器の演奏方法自体が変わってしまえば、アレンジ自体にも大きな影響を与えますからね。
日本とは逆に楽器を表に出すことによって、アレンジが変わっていった、という印象です。
ただ「バンド」という形態の中で楽器が弾かれることが大半ですから、日本のポピュラーのサウンドとは明確に異なるものに変わっていくことになります。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。