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「打ち込み」の際の「発音タイミング」についてこれまで書いてきましたが、肝心なことを書き忘れていました。

実際の演奏との最大の違いで、基本は「ジャスト」だということです。

人間が演奏する限り完全な「ジャスト」は無理です。ただ打ち込みは「ジャスト」でいいんですよ。

もちろんこの場合の「ジャスト」とは全ての音をジャストで鳴らす、という意味ではないことは言うまでもありません。

これまで書いてきたことは嘘でした、になってしまうし(笑)。

もちろん、譜面上同じ位置にある音符でもタイミングをずらすのが「自然」に聴こえるのは言うまでもありません。

ここで書いているのは、あくまでもその基本となる音の話です。

ついでに言うと、例えば四分音符が4つあるとして、その全てを「ジャスト」にする必要もありません。

自分の場合、曲調も考えてどの音も基本は「ジャスト」にしていますが、この辺は曲調やジャンルによって変わる部分が多く、例えば「グルーヴ感」を出すためには「ジャスト」ではダメです。

ただ、この場合でも、例えばその小節の基点となる音はやはり「ジャスト」の方がいいんですよ。

人間が「ジャスト」で弾けないのになぜ?、と思われるかもしれませんが、人間も基点となる音をずらそうとはしていないんですよ。

「ジャスト」で弾くことが出来ないだけで、特に基点となる音は「ジャスト」で弾こうとして演奏するものです。

だから「打ち込み」の場合は「ジャスト」でいいんですよ。で、一音ジャストの音を固めて、そこから譜面上同一のタイミングで鳴る個々の音をジャストなタイミングからずらしていくようなイメージです。

この基点の置き方はジャンルによって異なりますが、大抵1拍目の音は「ジャスト」が基本になります。

その他の音はある程度ずれていてもいいし、ずれた方がいい場合もありますが、4/4であれば、3拍目は比較的ジャストめ、2拍目、4拍目はルーズでいい(と言っても限度はありますが)場合が多いと思います。

2拍目、4拍目にアクセントを置く場合も多いですが、ここはジャストである必要はありません。強弱とは関係のない話です。

まあこの辺のずれ方はジャンルによって違うので何とも言えませんが、1拍目がルーズでいい、というジャンルは多分ないと思います。

というのもリズムの基点は1拍目になる場合が多く(シンコペーションの場合であっても)、その基点がずれていては、どの音を基準にしてリズムが生み出されているのかが分からなくなりますから。

もちろん実際の演奏ではテンポ自体が揺らいでいる場合もありますが、ただのんべんだらりとリズムがうねっているようでは、やはり「下手なだけ」ということになると思います。

当然人間が演奏する場合、完全にリズムがジャストになることはありませんが、上手い人であれば、ほぼジャストに弾くのが普通です。

テンポが揺らぐにしても、上手い人の演奏にはきちんと「流れ」があり、その中で基点となる音は、ほぼジャストと言っていい場合がほとんどです。

ずらすのはあくまでも「応用編」にあたるもので、基本は「ジャスト」です。

もちろん打ち込みで、同じようなことをしたい、という場合もあると思いますが、そういう場合はテンポトラックで調整すべきで、基点となる音をずらすべきではないでしょう。

まあ当たり前だと思って書いてませんでしたが、これまで書いてなかったことに気付いて、慌てて書きました(汗)

で、凡そ「発音タイミング」に関することは書けたと思いますので、明日からはもう一つの「リアルな打ち込み」に関係する「ベロシティ」の設定について考えてみたいと思います。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。