ミュージシャン①King Crimson~5

その後は「Earthbound」ですが、これはこれで面白いんだけれども、それ以上でもそれ以下でもないので、あの名盤「Larks' Tongues in Aspic」にいきたいと思います。

これぞ名作、と言っていいアルバムですね。ジャンルを超越した凄さ、といったようなものを感じさせます。

多分これまでにこんな音楽は無かったんじゃないですかね。

表面的な音自体はロックなのですが、中身はこれまでのロックとは全く違ったものです。

明らかに革新性という意味では「In The Court Of The Crimson King」の遥か上を行っています。

まあ「In The Court Of The Crimson King」の場合は歴史的な意味合いが強いので、確かにそれは間違ってはいないのでしょうが。

アグレッシブな印象の強いアルバムですが、昨日触れた「対話型インプロヴィゼーション」が色濃く出ていますよね。見た目には凶暴そうな方もいらっしゃいますが(笑)。

あと表題曲2曲がこのアルバムの真骨頂であることは言うまでもありませんが、King Crimsonと言えば、「抒情的」な作品も入っていて、これがある意味ハードな音楽を聴いている中で安らぎを感じる瞬間なのですが、この手の作品も、この時期では変わりつつあるように思います。

「Book of Saturday」は以前のKing Crimsonに近いようにも感じますが、 「Exiles」は違った曲調ですよね。

「ウェットさ」が無くなって、むしろ「渇き」であるとか「砂漠」を感じる作品になっていると思います。

好きな曲で、最後のギターソロとかコピーしたのを良く覚えています。

この辺はバランスの問題だと思っていて、やはり暴力的なサウンドの合間に「Epitaph」だと、雰囲気崩れちゃいますからね。

その辺のバランスも含めて、やはり優れたアルバムだと思います。

多分King Crimsonの中では2番目に好きなアルバムかと。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。