新曲・ひとりにしないで…⑦

いよいよこれからMIXに入る訳ですが、結構最近、このMIX作業が大変になっています。

というのも音楽を聴く環境が変わっているからです。

基本音楽はヘッドフォンで聴くものになったからです。

音楽はスピーカーで聴くものだ、という方もいらっしぃますが、現実の世界がこうなっている以上、そのことを無視して制作することはナンセンスでしょう。

そうすると、聴き手側の環境によって、全然聴こえ方が変わってくるんですよ。

スピーカーであれば、どんなスピーカーであれ音のバランス自体は変わっても、比較的小さな音も聴こえます。

ところがヘッドフォンだと違うんですよね。

細かい部分を聴くためには、やはりスピーカーよりヘッドフォンの方が適しているので、基本的な作業はヘッドフォンで行います。

当たり前ですが、密閉型のヘッドフォンを使っています。

ただこれが曲者で、やはり低音が良く聴こえるんですよ。でこれでMIXを行うとカナル型やインナーイヤー型のヘッドフォンでは低音が聴こえない、ということが起きえます。

実際にコントラバスの音、密閉型だと少し大きい位なのに、カナル型だとやや小さめ、インナーイヤー型だとかすかにしか聴こえません。

まあ主役じゃないからいいのですが…。

ただやはりここでリズムを作っているので締まりは悪くなりますよね。

どんな環境でも良く聴こえるMIXというのが理想なのですが、実際に流通している作品でも、そういう作品は少ないと思います。

やはり音楽を聴く、という行為自体の価値が下がっているが故に聴く手段に対する拘りが少なくなり、下手をすればノートパソコンのスピーカーで聴いている場合もある訳で、どういう環境でも良く聴かせることは難しいと思います。

なので、この曲を聴く場合せめてカナル型で聴いてみてください。

ただ自分の持っているインナーイヤー型のヘッドフォンがしょぼすぎるだけかもしれませんが(笑)。

近くのディスカウントストアで数百円で買ったものですから(汗)。

結局インナーイヤー型でもそれなりの価格のものであれば、それなりに良く聴こえるんですよね。だからある程度的を絞って制作するしかないんですよ。

まあスピーカーで聴いていただければあまり関係のない話なんですが…。

でもそうすると元の話に戻ってしまうし、難しい問題です。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。