ピック⑨

これまでの話をひっくり返すようで申し訳ないのですが、ピックが速弾きに適しているかというと、必ずしもそうとは言えません。

例えばWeather Reportの「Birdland」、イントロのハーモニクスに耳が行きがちですが、イントロ以外は譜面上かなり音数の多いベースです。

むしろイントロの方がシンプル(慣れの問題で、難しいように感じますが、ハーモニクスがきちんとこなせていればそれほど難しくない。ちなみにJacoは普通フレットレスを使っていますが、この曲ではフレッテドを使っている、と聞いたことがあります。ハーモニクスの場合、音がフレッテドの方が綺麗に鳴りやすい)。

ただ、イントロ以外の部分、それほど難しくないんですよ。

イントロは慣れないと弾けないと思いますが(笑)。

もちろんどちらも初心者では無理です。中級者でもきついかも。

で、イントロ以外の部分ですが、ピックを使うと結構しんどいでしょう。

ただ指弾きだとそうでもない

結構指がスムーズに流れるようなフレージングになっているからです。

おそらくそこまで考えてのベースなんでしょう。

流れで弾いているところがあるのですが、おそらくピックだと速く流れやすくなってしまう。でも指弾きだとその辺のコントロールかしやすくなり。いい感じのペースで弾けます。

指弾きだと、早く流す場合はさらっと流せばいいし、そうでない場合は指を粘らせて弾くようなイメージで弾くとスピードが抑えられる。

一般的にはピック弾きだと早く弾けますが、ただ速いだと逆に難しくなることがある、そのいい例かと。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。