アレンジの時代性⑯

今日は洋楽の話をするつもりだったのですが、少し書き漏れていたことがあったので、これから書くことにしました。

まず一つは「コーラス」についてです。もちろん「verse」と「chorus」の「コーラス」ではなく、メインのボーカルに対して別の旋律を人の声で入れる方のコーラスです。

70年代のコーラスはやはり「コーラス入れています」というように、どちらかというと「ゴージャス感」を付けるために入れていたようなイメージですが、80年代になると、割と控えめになってきて、90年代に入るとほぼ無くなっている印象です。

これは他のパートのアレンジが変わってきたことによる自然な変化だと感じています。

後もう一つ書き忘れているのが、「伴奏」から「演奏」への変化です。昔の歌謡曲はオケを良く鳴らす割に、パートの作り方は定型的で、ただ鳴らしているだけで、実際には「伴奏」以外の何物でも無かったのに対し、90年代、特に後半からは「演奏」として聴かせるようになっています。

これが良く出ているのはいわゆる「弾き語り」だと思っています。単純にギターの弾き語りだと、昔の曲、ギターだけだと演奏が単純で、他の音を入れないと、間が持たない曲が大半だったと思います。

これに対し山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」、ギターだけの弾き語りであるにもかかわらず、全然古びていません。今から20年以上前の曲なのに、違和感なく聴こえます。

これはギターが「定型的なアルペジオ」でもなく、またただギターを「かき鳴らして」いる訳でもなく、ギターを「演奏」しているからなんですよ。

まあ、ストリート系だった方だと、今でもこういう弾き方をして、他の楽器で持たせている方も多いですが(笑)。

で、明日こそは洋楽に行きたいと思います。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。