作曲・編曲㉖
今日こそはラスサビについて書きたいと思います。
とは言っても基本的な考え方はサビと一緒です。
とにかく盛り上げるのが基本です。
ただ、それだけ書くのでは芸がないので(別に芸をしている訳ではないので、それでも構わないのですが(笑))、ちゃんと記事を書くことにします。
もちろん盛り上げるのが基本であるのには間違いありませんが、ここでもやはり「前後関係」を無視することは出来ません。
パターンとしては
①大サビの後にラスサビ
②落ちサビの後にラスサビ
③サビの後にラスサビ
の3つが大半だと思います。
一番簡単なのは②のパターンです。というのも一旦落ちるから、それこそサビと同じアレンジであったとしても、きちんと盛り上がります。
①はどちらかというと大サビのアレンジがポイントになってくるので、そこである程度落としておくとラスサビの効果が高まります。なのでそれほど深く考える必要はありません。もちろん大サビのアレンジは考える必要がありますが。
一番きついのは③です。やはり変化が付けにくいんですよ。実はこういう時に半音上げ転調でごまかすようなやり方が行われる場合が多いです。まあ本当に繰り返すだけなら、サビ×2でしかなく、ラスサビとは言えないでしょうが(笑)。
もちろん手段としての半音上げ転調を否定する訳ではありませんが、やはり芸はないでしょうね。
ただ半音上げ転調を使わなくてもサビ×2ではなく、ラスサビをラスサビにする方法があります。
間奏を挟むことです。間奏って何にでも使えるから便利なんですよ(笑)。間奏をどう挟んでいくのか、というのは実は編曲者にとっては重要な仕事です。
基本的には「味付け」をするのが仕事ですが、イントロなり間奏は自分で制作する部分ですからね。
で、間奏は楽器のソロが入る場合を除けば、イントロより地味な部分ですが、この部分によって作品が死ぬ場合もあれば、生きる場合もある、実は重要な要素です。
で、明日は間奏について書くのが普通の流れですが、一応最後まで書きたいので、次は「エンディング」について書きたいと思います。