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小鳥革命のはて

スマートフォンを新しくしたので、早速うちの小鳥を撮影してみた。

シャッタースピードが劇的に速いことに驚きながら、手の上で延々羽づくろいをしている小鳥を撮影し、できあがった写真を見てみて、あれ? と思った。

撮影した写真がどれも1秒くらい動いているのだ。間違って動画モードにしてしまったのかと思ったけれど、動いていない普通の写真も何枚かあるし、「動画」ではなく「カメラ」になっていることを確認してから撮影しても、やっぱり動いた写真があって、しかも圧倒的に多い。

何だか変だな、と思いつつ撮り続けていて、ふと違和感を覚えた。

ぶれている写真が一枚もない!

これはありえないことです。大体どこかはぶれていて、そうでない場合はそもそも画面に小鳥がいない……。だから私の写真フォルダに残っている写真は手の上で寝ている写真ばかりなのだ。手のひらで包みこむふりをして、小鳥をふんわり固定して押さえているのだよ。

そこではたと、動いている写真=ぶれている写真、なのではないだろうかと思いついた。それなら納得がいく。ほとんどの写真が動いているのだから。

では。ついに私はぶれた写真から自由になったのか? ぶれによって最高傑作が台なしになることから開放されたのか?
これは小鳥革命だ! わーい!

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欣喜雀躍して写真を撮りまくって、気づいてしまった。
「ブレなければいい写真だった」わけではなく、くっきり写っていても、モデルが良くても、撮影者が悪ければ、やっぱり写真の出来はそれなりだということに。現実は厳しい。
もう動きまわる小鳥のせいにできなくなってしまった。

ちなみにコマ送りの写真の中に小鳥の変顔を探してみたけれど、たとえ半目でもうちの小鳥は可愛かったことを報告しておきます。

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