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インターナショナルスクールに提出する日本の成績表の英訳が難しすぎた話

我が家は小学4年生の娘とドイツへ親子留学予定でした。最初の数年はドイツのインターナショナルスクールへ通い、英語が最低限出来るようになってから、現地の公立校に転校しようと考えていました。英語はほとんど出来なくても、アプライ出来るインターナショナルスクールはいくつかありました。しかし、日本の成績表の英訳でつまずきました。

日本の成績表は表現が難しい

ある学校では、残念ながら定員はいっぱいでしたが、まずは申し込み書と日本の小学校の成績表を送って審査後、受け入れ可能と判断された場合には、ウェイティングリストに載せる事は出来ますという事でした。その学校は市内からそこまで遠くなく、費用も比較的リーズナブルだったので、ダメ元でお願いする事にしました。

そこで、娘の小学校の成績表を英訳する必要が出てきた訳です。私は日常会話程度の英会話は可能で、海外展示会の通訳も何度か経験した事があります。自力でなんとかなるだろうと、成績表の英訳に取り掛かりました。しかし、改めてその日本語を見直してみると、非常に難しいという事が分かりました。

よく見てみると、似たような表現がたくさんあって、日本人の私にも、どう違うのかなかなか分かりにくい。今までこんなにしっかりと成績表の日本語表現を見た事がなかったことに気が付きました。

例えば国語では、
「目的に応じ 調べたことなどが伝わるように 段落相互の関係に注意して文章を書いている」
「目的に応じ 内容の中心をとらえたり 段落相互の関係を考えたりしながら読んでいる」
など、「書いている」と「読んでいる」の違いは分かりますが、その前の文章が似ていて、日本語で読んでも何だか分かりにくい。。

算数では
「数量や図形についての基礎的な技能を身に着けている」
「数量や図形についての基礎的な意味・性質などについて理解している」など。

こういう似たような文章が、各教科ごとにたくさん出てきて、心が折れました。

申請書の方はそこまで難しい事を書く必要はなかったので、すぐ終わったのですが、成績表の英訳に関しては、これでは訳すのに時間がかかりすぎる・・・。

成績表を英訳した方法

絶望した私は、「そうだ、これは英会話の先生にお願いしよう。」と思いました。普通の英語ネイティブの講師には無理だと思いますが、ちょうどその頃、日本人のオンライン英会話の先生で、8歳でアメリカに引っ越し、そのままアメリカの大学を卒業したという先生がいらっしゃって、娘は時々その先生とレッスンをしていたのです。

「あの先生なら、この難解な日本語も訳せるかもしれない。」と思い、レッスンの時にお願いしてみました。先生は若干面食らっていたようですが、快く承知して頂けました。

そこでレッスン時間の30分を使って、私が次々とチャット欄に成績表の日本語を書き込み、先生が英語に訳していく、という流れ作業。私は一応ささっと英文に目を通しましたが、分かりやすい英語になっていると感じましたので、これなら問題ないと判断して、次々と作業を進めました。

参考までに、オンライン英会話の先生の訳はこちらです。

「目的に応じ 調べたことなどが伝わるように 段落相互の関係に注意して文章を書いている」↓↓↓

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「目的に応じ 内容の中心をとらえたり 段落相互の関係を考えたりしながら読んでいる」↓↓↓

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「数量や図形についての基礎的な技能を身に着けている」↓↓↓

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「数量や図形についての基礎的な意味・性質などについて理解している」↓↓↓

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先生は日本語を読んで次々と英訳して下さったので、細かく確認などはされていません。多少は間違いなどもあるかもしれませんが、個人的には英語で読んだ方が分かりやすいと感じましたね。

過去2年分の英訳が必要でしたので、レッスン2回分くらいはかかりましたが、それでもあっさりと英訳を終わらせる事が出来ました。

おかげ様で、申請書と英語の過去2年分の成績表をドイツのインターナショナルスクールに提出したところ、無事に審査自体は通りましたが、やはり最初に言われていたとおり、ウェイティングでした。

他にもいくつか確認したところ、やはり英語が出来ないと入学は難しいと断られた学校もあり、入学は可能ですが遠かったり高かったりで、見学してから決めた方が良さそうな学校もあり、事前に決めずに渡独する予定でした。

国内のインターナショナルスクールへ編入

結果的には一旦親子留学自体を延期して、娘は国内のインターナショナルスクールに、公立小学校4年生から編入して、現在5年生です。6年生で卒業後にドイツへ行けたら良いと思っていますが、まだまだ先行きは不透明です。

ちなみに、オンライン英会話の先生に訳して頂いた成績表は、国内のインターナショナルスクール編入時にも、役立ちました。日本語の成績表でも良かったのですが、英語版があると伝えたら「大変助かります!」と喜ばれたので、おそらく日本語の出来る職員の方が通常は英訳されているのかなぁと思いました。

ドイツのインターナショナルスクールを選ぼうとした理由

ところで、ドイツへ行くなら、そのまま現地校に通うのが普通なのかもしれませんが、我が家はサポート頂いている方の助言と、私自身、英語が出来るとヨーロッパ系の言語は習得しやすいという事は分かっていたので、まずはドイツのインターナショナルスクールで英語を学んでから、現地校に移行する予定でいました。

娘は現在、国内のインターナショナルスクールで英語で授業を受けていますが、1年以上たち少しずつ英語も出来るようになってきました。ヨーロッパ系のインターナショナルスクールの為、ドイツ語の勉強も出来ます。娘もやはり英語の土台が出来つつあるので、ドイツ語がスッと理解出来るようです。

私も娘と一緒にドイツ語を勉強しています。いつかこの努力が実を結ぶといいなと願っています。

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