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カナダのカレッジ入学に必要な英語テストで分かったTOEICの点数と実際の英語力は関係ないという事実

以前こんな記事を書きました。

ここに書いているように、私は海外の展示会等での通訳や、代理店契約書の翻訳経験がある割には、TOEICの点数は700点いった事がないくらい低いです。リスニングだけで点を稼いでいて、リーディングの点数が低いのです。1番の点が取れない理由は、文法問題の勉強量が足りないからです。今回カナダ留学に必要な英語テストを受けてみて、色々と発見がありました。

ドイツ親子留学を延期し、カナダも検討する事に・・

我が家は、ドイツ親子留学の予定を延期し、現在今後について模索中です。ドイツはいつ入国出来るか分からない為、カナダについても検討し始めました。カナダの場合、親が公立のカレッジに2年間通うと、子どもは何人いてもカナダの公立校に無料で通う事が出来ます。私はワーホリでカナダに滞在していた事があり、以前にもカナダ親子留学を検討した事はありました。

ですが、、我が家の場合、子どもは娘1人。子どもがもっといれば、例えば3人くらいいたら、「3人の学費が無料!」と思って、もっとやる気が出たかもしれません。しかし「うーん、1人じゃぁ、コスパがいまひとつなのよねぇ。」と、モチベーションがいまいち上がらず。。コスパと、今からカレッジに通って勉強する大変さを考えると、躊躇していました。自分の英語力もよく分かっていなかったですし。

現在、カナダは色々と条件はあるものの、留学生の受け入れを再開しています。「IELTSを受験しないといけないかもしれない。。」と、私はようやく重い腰を上げ、公式問題集を取り寄せ、少しやってみました。感想は・・「ムズっ!」。

現在インターナショナルスクールに通っている娘に対しては、「無理っす~。」とぼやくのをなだめながら「大丈夫!受かるって。」と英検を受験させ、現在5年生で準2級に合格。もちろんこれは本当に受かると思っているから受験させているのですが、自分の試験となると、とたんに弱気になるダメ母です。「ママ、IELTS無理かも・・。カナダのカレッジなんて、やっぱり行けないわ・・。」と言っていました。

それに、以前バンクーバーのある留学エージェントさんに問い合わせた時に、おそらく私の低いTOEICの点数を見て言われたのだと思いますが、「あなたの英語力では、カレッジ行くには語学学校のカレッジ編入コースに少なくとも半年以上は通わないと無理。」と言われた事もあり、気が進みませんでした。

その後、バンクーバーは物価が高すぎるという事もあり、ハリファックスのカレッジを調べ始めました。この時点でまだIELTS未受験。ハリファックスの語学学校にも、カレッジに入学するための編入コースのある学校があり、渋々ながら試しにカレッジ編入コースの英語レベルチェックをオンラインで受験してみました。

カナダのカレッジ入学に必要な語学学校の英語テスト

英語のテストでオンライン受験は初めてでしたし、時間が足りず焦ってクリックしたら出来てなかった等のミスもありました。久しぶりにリーディング、リスニング、ライティングのテストを受けてみて、思っていた以上に難しく、「私本当に通訳なんてやっていたのかなぁ。」と思いながら、今度はZoomでカナダ人講師と会話するスピーキングテストを受けました。

その時は、カナダ人講師の英語は全て理解出来ましたし、自分の仕事の事やその他質問された事に答えて楽しく会話して、「あれ?私今英語話してたのかな、日本語話してたのかな?」くらいな気持ちになりました。この話を娘にすると「何言ってんの・・?」と言われるのですが、私は時々例えば普通に日本のマックにいて、外国人のスタッフさんがいたりすると、一瞬自分は海外にいるのと勘違いして「Thank you!」などと言ってしまい、娘に「なんで英語?」と言われる事もあります。

テストの話に戻りますが、そんな感じであっという間にスピーキングテストは終わりました。講師の説明によると、今回のスピーキング、その前に受けたリスニング、リーディング、ライティングのオンラインテストの結果は、全てとても良かったので、「あなたが通いたいのなら、10週間のカレッジ編入コースに通ってもいいけど、、IELTS受験した事はないの?あなたはカレッジに入れる英語力はあるから、IELTS受験すれば、編入コースを経なくても、カレッジに直接入学出来るかもしれないわよ?」と言われたのでした。「Are you sure ?」「Yeah・・I think so . You should try IELTS!」

この講師の方は本当に正直ですよね。カナダ人らしくて、大好きになってしまいました。だって、もし私が「じゃぁ私、IELTSでカレッジ直接入学目指します!」となったら、この語学学校には通わない事になるので、見込み客が1人減る訳なんですよ?このご時世、語学学校だって1人でも多くの学生に来て欲しい状況なのに・・。

正確に言うと、私が検討していたバンクーバーのカレッジは、IELTS6.5が必要で、ハリファックスのカレッジは6.0で良いので、0.5点差があります。ですので、少なくとも半年は語学学校に通わないと・・とおっしゃっていた留学エージェントさんの話は、少し大げさなのは否めませんが、それでもあながち間違いではなかったのかもしれません。でもその他にも色々と言われたので、(例えば20分くらいの間に、「あなたはたいした仕事のスキルもないから」と3回は言われました。私は旅行や貿易の仕事で、IT系とかではないからでしょうか・・。)有名なエージェントさんではありましたが、性格的に私には難しいと判断し、他のエージェントさんにあたったところ、良いエージェントが見つかり、ハリファックスという選択肢もあるという事を教えてもらったので、まぁ良かったのかなと思います。

色んな留学生を見てきているカナダ人の講師に、「あなたは、カレッジに入学出来る英語レベルはある。」と言われると、今までTOEICの点数と実態がかみ合わず、イマイチ自分の英語レベルを証明するものを持っていなかった私も、ようやく『カナダのカレッジに入学出来る程度の英語力』と、太鼓判を押してもらったようで、嬉しかったです。(そもそも、IELTSを受験していれば良かったという話ではあるのですが。)

TOEICとIELTSの違い

気を取り直して改めてIELTSの問題をやってみると、TOEICの時と比べて、まだ楽しいかなという気がします。TOEICはやはり勉強やったもん勝ちな所がたぶんにあって、私のように英語を使ってコミュニケーションを取る事が楽しいと感じるから英語力を上げたいという人には、つくづく向かないなと感じました。英語の細かい規則を勉強して覚えるというのが苦痛なのです。会話では、ネイティブでも「She don't know.」など言っている事がありますが、まぁ通じますよね。ちょっと間違えたのかな~くらいですむ話です。そんなに文法をきっちり覚えてなくても、問題はありません。

IELTSの場合、もちろん文法は理解しておく必要がありますが、それでも純粋に英語を聞く、読む、書く、話すの総合点で、だいたいこれら4技能がバランス良く出来ていないとカレッジや大学の基準には届きません。頭が良いに越した事はありませんが、それだけでは総合的に良い点が取れない(←ここが大事)、まさに真の英語力を測るためのテストです。英語力をTOEICで測ろうと思っていた自分が間違っていたのだな、というのと、TOEICの点数と実際の英語力は必ずしも一致しないという持論が証明されたので、個人的に嬉しい出来事でした。

もちろん、私がそうだったように、IELTSはカレッジや大学入学、永住権の申請などで必要とされる事が多く、ビジネスの場面ではTOEICを求められる事が多いかと思います。それぞれの特性を理解して、上手く使い分けれるといいですよね。

我が家の今後について家族会議

さて、近いうちにIELTSを受験してみようと思ってはいますが、いきなり6.0は取れないと思っています。ある程度慣れが必要だからです。受験料も高いので、何度も受験すると費用がかかります。それであれば、この年で久しぶりにいきなりカナダに行って、すぐにカレッジに入学して大変な勉強をこなすよりは、最初は少しリラックスして受講出来る語学学校で慣らしてからの方がいいのかなぁと、色々迷い中です。(※学生ビザを取るには、語学学校に半年以上通う必要があります。)

夫と娘と家族会議して、今後どう進むのが我が家にとって最善なのか、よく検討して決めたいと思います。



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