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雨の日が嫌いなのに好きな思い出

雨の日を嫌いな理由が多過ぎる。

特に、子連れでの外出はきつい。

足元が滑ったら怖いな。親も子も。

ベビーカーの雨よけカバーが面倒。

そもそも傘が邪魔。抱っこしてても楽にさせる傘が欲しい。

玄関が汚れるなあ。

思わずブツブツ心の中で呟く。


でも、私には忘れられない光景がある。

娘が生後10ヶ月くらいの時。

雨の降る中、娘を抱っこ紐で抱えながら傘をさして買い物へ。

水色にドット柄の傘だった。

ふと娘を見ると、そこに、眩しいばかりにキラキラと輝く笑顔があった。

え?もしや、楽しい?嬉しい?

傘をクルクルと回してみると、その笑顔が何倍も輝いた。

彼女の目に映る雨の日は、私が忘れてしまった何倍も輝く世界だった。


雨の音を聞きながら読書をする時間が好き♪とか、

言えるような素敵な大人になりたかったのに、

きっとこの先も、雨の日には、ぶつくさ文句を言うだろう。

でも、

この時の娘の輝く瞳が、

やさぐれた私の気持ちを優しく包み込んでくれると思う。


育児をしてると面倒なことだらけなのに、

かけがえのない瞬間が手元に届いていることがある。

それは、特別な日じゃない時が多い。

だから、今日もまた頑張れる。のでしょうか。









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