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#172 「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」ヤンマースタジアム長居2日目(稲葉浩志誕生日公演)観てきました日記〜プロローグ 9月19日朝の憂鬱



「二度あることは三度ある」とは確かによく言う。
だが「三度目の偶然」が起こる可能性は現実的に高くはないはずだ。

この文章は9月19日の早朝に書いているが、これは私個人の物語である。
昔から私は「予定をよく飛ばす」と言われていた。これは私が予定をブッチしたりする…という意味ではない。昔から「予定が不可抗力で潰れる」という事が多かったというところにある。
そんな頻繁に野球観戦に行く訳でもないのに結構な確率で甲子園の阪神戦が雨天中止になった、2試合ともチケットを買っていたオリックスの京都開催がどっちも中止になった、本来なら中止に見舞われる確率が限りなく低いはずのドームライブが中止になった、みんなが同じ目に遭ったコロナ禍でも例に漏れず4枚のチケットが飛んでいった…。
大きいイベントから小さいものまでそういった事が積み重なっていくうちに、「予定がことごとく飛ばされてしまう男」と呼ばれていたものは「もうお前が予定をことごとく飛ばしている」というキャラクターに落ち着いてしまったのである。

だからこそ、私が東京五輪のチケットを当てた時は散々イジられた。
「お前がチケットを取ったなら東京五輪も飛ぶな」「プロの力見せてやんよ」と言った具合に、私もその応酬に応じていた。お互いに「さすがに五輪でそうはならんやろ」と根底では思いながら。その顛末はご存じのとおりである。


思えば去年だってそうだ。
清水エスパルスファンの友人と静岡ダービーに行く約束をしていた。チケットも取った。元々私はアウェイ遠征に積極的に行けるタイプではない。それゆえに静岡ダービーというか、清水でも磐田でも彼らの試合を彼らのホームに観に行こうとした事はそれが人生で唯一だった。よりにもよって、その唯一の機会でああなるか…?中心判断は至って当然だった。だからこそ、なんでピンポイントで"今日"なんだ……。もう友人と話す時にも、これはある種の武勇伝としてネタにする事で消化しようとしていた。

そして今回である。


ツアートラック自体は長居スタジアムに到着し、設営作業は始まっているらしい。
これは必ずしも開催を意味するものではないだろう。協議の末にいざ開催が決まった時、決まってから福岡から移動するようではどう考えたって間に合わない。それであれば行ける班だけ行っておいて、作業を始められるところから始めておくのはベターな判断ではある。だがそれは同時に開催という線が残っている事も意味している訳で、どう考えても無理だろうと思っていたコロナ禍の最初期や去年の静岡よりは希望はある。

だがそもそも、その希望に指一本かけるような状態になってしまった事が落ち着かない。
今回のB'zにしたって、自分の過去を色々ネタにイジられてきた。「"三度目の偶然"なんて基本は起こらない」……そう思ってこれが何回目になるのだろうか。
三度目は正直であってほしい。様々な事情はある。だけど………。仮にも自分はあの手のバイトの経験は一応あるだけに、それがどういった流れで起きるかのイメージは、もちろん実際のところはわからないが、なんとなくそのメカニズムは想像できるものがある。ある意味ではこれはB'zに限らず"スポーツ会場での大型コンサート"というビジネスモデルの中ではいずれ起こり得る話だったと思うので、捜査・検証を行う立場の機関が慎重にジャッジを要求しなければならない道理は理解できる。
だからこそ今、また直面してしまった不条理にどういう心持ちでいればいいのか迷うようにわからなくなっている。


東京五輪に行けない事が確定した時、自分で「Tokyo Generation」という楽曲を作った。あの時に書いた「せめて落ち込ませてはくれ」というフレーズが、2年の時を経た前振りになっていないことを今は祈るしか出来ない。
シュレディンガーの猫のように、いっそ情報を閉じれば私は「B'zのチケットを有したままの人間」として生きることも出来るんじゃないか、なんて思ったりもする。このNoteはB'zを見れた暁に「エピソード0」として更新する事が出来るのだろうか、それとも中止となった心境として更新しなければならないのだろうか。



【★追記★】
9月19日朝の憂鬱を超え、無事にライブ開催が決定!!
次回からメインブログの方にB'z Pleasure観戦日記本編を更新していきます!!

B'z Pleasure観戦日記本編

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