初めて心の病院に行った話

たぶん一つの限界を迎えていたんじゃないかと思う。

今日初めて心の病院に行った。

忘れないうちにその体験を記録に残したい。




4月から新学期が始まると同時のコロナ自粛。研究室という新しい環境に入りながらも、人には全く会えない状況が続いた。
最初は「ずっと家にいられるから楽だ」とか思ってたけどそんなことはなかった。

たぶん5月頭くらいから。心の様子がおかしくなった。

別にコロナ生活が始まる前からメンヘラで病み癖はあったけど。今までとはどうも様子が違くて。


簡単に言うと現実逃避癖、妄想癖が激しくなった。

一番ひどい時は、ベッドの枕の周りにありったけのSF系の本とかグッズとか置いて「絶対この世には帰ってこない」と願いながら寝てた。もちろん現実の朝は来るんだけど。

とにかく現実の時間が進むのが嫌で嫌で死にたくなって、でも死ぬ勇気はないからどっか別の世界に行けないかなって。マジで本気で願ってる日が何日かあった。発狂したり過呼吸になったりしてる日もあった。


そういう日が1ヶ月くらい続いて。まあ毎日毎日ってわけではないけど定期的にヤバイ日があって。

そんで6月に入って大きな異変が起きた。


異変その1: 食べる行為への無気力さ
もともと少食で食べることが好きでもなかったけど、さすがに大体の日はちゃんと3食食べてた。けど、最近は3食食べてる日の方が珍しい。1食とかよくある。それも食べることが億劫というか、生きるのに必要な「食べる」という行為さえ「やらされてること」に感じて気力がなくなった。「お風呂に入る」とかもそう。さすがに体の異常だと思った。


異変その2: 光が怖くなった
これは本当に光そのものが怖くなったかどうかわからんけど。昼だろうと夜だろうとカーテンを開けるのが嫌で。尚且つ部屋の電気をつけるのも嫌で。暗い部屋でネットサーフィンするだけの1日とかよくある。うつには光を浴びた方がいいのも知ってたけど。それでもこの暗い空間から出る気になれなかった。


まあ今までの自分とは明らかに違う異常な体になってしまって。さすがにこのままだとヤバイと思った。


今日は7時までずっと真っ暗な部屋でPCで動画見て、気付いたら寝落ちてた。13時くらいに目が覚めて16時くらいまでベッドから出られなかった(14時くらいに追い討ちをかけるかのように研究室でのミスが判明した)。
もうあんまり覚えてないけど知らん間にネットでメンタルクリニック調べてて、17時くらいには電話してたな。ほぼ無意識で。即日で予約して夜に行くことになった。


2日ぶりくらいのお風呂に入って真っ暗な中支度して、久々に定期持って家出た。いくらかかるかわからんからお金下ろして、雨の中フラフラ歩いた。さすがに何も食べずに行くのはまずいかなと思って駅のコンビニでウイダーだけ飲んだ。3ヶ月ぶりくらいの電車に乗ったけど何の感動もなかった。




ここからは病院の話ね。

そもそも東京に来てから病院に行ったことがなかったので、保険証とか初めて使った。受付で「予約してる〇〇です」って言うことさえうまく言えなくて2回くらい言い直した。受付のお兄さんはめっちゃイケメンでめっちゃ目を見て話してくれて愛想良かった。

待合室には20人弱はいた気がするな。意外と僕と同じような眼鏡男子が多くて驚いたね。混んでて30分くらい待った。

途中横に座ってる女の子が看護師の人と話してるの聞こえちゃったんだけど、女の子全然しゃべれてなくて、多分喋ってたんだろうけどほとんど聞こえないレベルの大きさで、どうやらこの子も初診らしくて。
きっとこの子も勇気出して来たんだなあって思って少し暖かい気持ちになった。



なんか心療内科とかって医者の人勝手に若い人なんかなって思ってたけど、普通におっちゃんだった。診察、というか10分くらい話をした。


正直に言うと、診察はほとんど意味なかった。
まず、そもそもこういう話を対面で誰かにしたことなんてないからいざ話そうってなると何喋っていいかわからんくなる。全然言葉が出てこなかったね(案の定光が怖い話は言い忘れた)。そんでまあ先生もいろいろ話してはくれたけど、要約するとよくあるコロナうつっぽい症状だねって感じ。僕の解釈だと、「量産型、鬱かもしれない患者」って言われてる感じだった。
そんな人よくいますよ〜とか言われたけど全然嬉しくなかった。僕という存在をその辺のうつっぽい人と一緒にしては欲しくなかった。
「こういう症状の人もいたりして...」とか先生話してたけど、結局それ自分の話やん。僕の話もっと引き出してよ。って思ってた。
食欲がないことは言ったので、一応それに応じた薬だけ出してもらうことになった。

多分、人の話を聞いてあげるのは医者の役割っていうよりカウンセラーの役割なんだろうなって思った。


これは意外だったんだけど、診察の後、採血検査があった。体に異常がないか調べるためかな。今日ウイダーしか食べてないけど大丈夫かな...とか思いながらお姉さんに採血してもらった。3本くらい抜かれた。


そのあとは1本の木を書く心理テスト?みたいなやつをやって、薬もらって終わり。1週間分の薬をもらって、来週に予約を入れた。採血の結果とか心理テストの結果とか、その辺は来週わかるらしい。あと、来週はオプションで心理士によるカウンセリングにも申し込んだ。

全部でかかった金額は9000円ぐらい。心理状態がそんなに変わらなかったのでさすがに高いなと思った。


帰ったのは22時くらい。今真っ暗な部屋でこのnoteを打ってる。



まあ心療内科に行ったという事実が少しだけ楽にしてくれたかなって感じ。1週間後にカウンセリングが受けられるっていうのもまあ安心はする。ただ、今日1日が直接心の治癒になるものではなかった。



まさか東京に来て初めて1人で行く病院が心の病院になるなんて。
すごく不思議で大切な1日にはなったよ。
まあ来週6/18は僕の誕生日なので、誕生日の夜は心療内科で過ごすみたい。希望もねえな。



以上。頑張って1週間生きる。また来週書くかも。