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昔の夏は過ごしやすかった気がする(2020/8 月報)

夏っぽく

(昔打ったドット絵)

 どうも。9月に入ってだいぶ経ちましたが毎日まだまだ蒸し暑いですね。私の賃貸の部屋は建物の構造とかが悪いのかPCの排熱が悪いのか、夜中になっても全く室温が下がらずエアコンを全く切れない日々が続いています。
 こういう具合でエアコン頼りの生活などしていると、「昔の夏はもうちょっと過ごしやすかったし夏を楽しみにする気持ちがあったような気がするよなあ」、と毎年思ってしまうんですが、当時実際にどう感じていたかはもはや記憶に頼るしかなく、自分の記憶ほど信用できないものもない。

 そう考えると、「『昔の夏はもうちょっと過ごしやすかったし楽しみな気持ちがあったような気がするよなあ』と毎年思うことで、年々記憶がその方向に改変されている」んじゃなかろうか。過去を美化するフィードバックループに囚われているのでは……。
 この調子だと20年ぐらい経った頃には非実在白ワンピース麦わら少女との邂逅の記憶を懐かしむような有様になっているかもしれません。そうなったらおれをこの銃で撃ってくれ……

ゲーム

Titanfall2

 まさかの再発掘。発売自体は16年のゲームで、私は18年頃に購入してプレイ済みだったんですが、当時既にマルチ人口は減少済。少数の熟練プレイヤーが一方的に無双する過酷なマッチしか残っていないような環境になっていました。
 当然ながら購入したての初心者が飛び込んだところで楽しめる状況ではなく、シングルだけ遊んだ後は放ったらかし状態に。

 しかし今年に入って状況一変、EA作品のSteam配信が突如始まり、シリーズ派生作品にあたる「Apex」が根強く人気を誇っているという下地もあってか、一気にPC版人口が増えた、との話がちらほら見られるようになりました。
 私としても購入当時にマルチを十分に遊べなかったことは多少なりとも引っかかっていたので、この機に復帰。実際にプレイした上での体感として、単に人口が増えたというだけでなく、初心者~中級者層が一気に厚くなっており、ワンサイドゲームや少数プレイヤーの無双で終わるような試合が相対的に少なくなった印象(無いとは言えない)。購入当時にはほとんど体験できなかったような拮抗状態の白熱した試合を楽しむことができました。

 そしてついに体験できた「TF2」の真価は、私がこれまでに遊んできた対戦FPSの中でもかなり上位に置けるような素晴らしいものでした。これほどにポテンシャルのあるゲームが静かに消えかけていたということが信じがたい。

 個性の強い武器の数々やガジェット、ウォールランやワイヤーアクションと言ったシステムが生み出すスピーディでトリッキーな歩兵戦闘と、やはり個性的な各タイタンの性能理解を前提とした、高度な読み合いや味方との連携など丁寧で的確な立ち回りが求められるタイタン戦闘。
 それぞれ単体でもゲームが作れそうなほどガッツリ作り込まれたゲーム要素が、ギリギリのところでバランスして一つのゲームの中で成立しているのがひたすらにお見事。
 プレイヤースキルの差が多少なりとも埋まった現在、初めて本ゲームに詰め込まれた多様な戦略やテクニック、スキルの一つ一つを俯瞰できる土壌が整った感があり、改めてこのゲームの奇跡的なバランスを理解できた感があります。SNSなどでも再評価の意見を聞く機会も多くなった感がありますし、今回の再ブームがどうにか「3」につながって欲しいところです。

Apex Legends

 これもリリース当時軽く遊んであまり肌に合わずに諦めていた作品だったんですが、近頃よく見ているVTuberの方々が定期的にプレイしている姿を見ることがあり、またTitanFall2をプレイしたことでシリーズ作のこちらにも興味が復活したため軽く復帰。とりあえずゴールド4になりました。

 自分のFPSの腕が上がったのか、知らない間に諸々調整が入ったのか何なのかわかりませんが、昔より随分遊んでいて楽しいゲームになったなあという印象。
 プレイの向上という意味ではおそらくVTuberのプレイを見ていたことが大きくて、知識や立ち回りやテクニックを動画から見て学ぶことができたことに加えて、メンタル的な面でも「こんなに上手い人たちでも実プレイだと初動落ちとか0キル終了とか沢山あるんだ!」と知ることができた、というのは大きかったような気はします。

 まあ腕前的にこのままランクを遊びこんでいくと遠からず辛い感じになりそうな予感はありますが、ちょろちょろ遊んでいきたいところですね。

DOOM(2016)

 積みゲーの一本だったのを崩しているところ。同名の伝説的オールドスクールFPSのリブート作品ですね。地獄から来た悪魔をショットガンとチェーンソーで肉塊に変えていく、ハイスピード・ハードコア・グロテスクが売りのFPSという感じ。マルチもありますが私はシングルしか遊んでないです。

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 戦闘は最高にハイテンポで楽しくて、とにかく走り回って殺し続けることを全力で推奨するシステムは最高の一言。大量の武器をシチュエーションに応じて取り回し、敵の大群を鮮やかに、かつグロテスクに処理しきった瞬間の快感は他FPSでは得難いものがあります。
 最低限の説明しかないストーリー進行も暴力的で最高で、豊富な背景設定を匂わせながら怪しげな企みを巡らす連中の話をほとんど聞かず、主人公が全てを破壊して問題を解決していく流れは遊んでいて変な笑いが出てくるレベル。インタラクト時のアクションがことごとく殴る蹴る壊す投げるというような暴力で構成されているのがひどすぎる。

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 ただ、落下即死のジャンプアクション要素を含むマップ移動や、割と手間のかかるシークレット探索系の要素が戦闘の合間に挟まり続けるのが個人的には今ひとつ。
 このゲームが「オールドスクールFPSのリブート」という立ち位置である以上、これらが欠かすことの出来ない要素であることは間違いないんですが、最高にハイテンションでアグレッシブに磨き上げられた戦闘の面白さに対して、このあたりの要素はあまり工夫がなく淡白で、悪い意味で「昔ながら」すぎるという印象。

 ハイテンション進行で行きすぎないようにメリハリをつけるとかクールダウンさせるような狙いもあるんだろうとは思いますが、それにしても戦闘の熱さとの落差が大きすぎて、面白さのフローを阻害しすぎてしまっている印象。
 初回で探しすぎる必要は無いしさっさと無視して先進めばいいだろと言われればそれまでなんですが、こういうの残したまま先に進むのにストレスを感じやすいという個人的な人格の問題があり、気持ちよく走り続けられないゲームになってしまっていて、惜しいなあと感じたところです。

動画類

銀河英雄伝説

 8月を少々オーバーしつつ、本伝110話を無事完走しました。本当に面白かった。「銀英伝を中途半端にしか見たことが無い」ということが長らく心のなかで引っかかっていたので、個人的に結構な感慨があります。

 先月分の月報にも書きましたが、国家の体制や政治について問う大局的エピソードと、各陣営を彩る大量の人物の個人的エピソードとのバランスが良く、激動の時代とその結末を描く物語としてこれ以上ない傑作だったし、未だに名前が挙がるだけはあるなと実感させられました。

 3期4期の感想としては、物語の終盤に置いてどちらの陣営も今ひとつ「パッとしない」感じになってしまうのは盛り下がりと感じてしまう面もありますが、かたや短期間に過大拡張を遂げてしまった帝国、かたや軍閥同然の弱小勢力という情勢を見れば必然的な退潮だったとも思えます。
 むしろ中盤クライマックスまでの派手で華美な「宇宙を二分するライバル関係」という幻想から醒めて、現実を見据えて未来を考えるようになったという意味では、落ち着くべきところに落ち着いたというべきで、そういう結末までを描くことでこの作品は「歴史もの」として完成したのだなあと。

 今回完走した上で、惜しむらくは人物の結末や話の展開を大まかに知った上で見てしまっていたこと。一人一人の生死や歴史のイベントに一喜一憂しながら見ることが出来たならどれだけ楽しめたことか! 自ら進んで見にいってしまったネタバレも多いので完全に自己責任ではあるんですが、本当にもったいないことをしてしまいました。これから見るという人がいるなら、どれだけ気になったキャラが居たとしても、決して名前で検索などすることなく最後まで見て欲しいと願うばかりです。

 特に特定人物の死に関してはネット上で「アニメにおける主役級人物の死として特にショッキングなもの」としてトップクラスに著名なものになってしまっている節があり、該当回のサブタイトルと合わせて割と知れ渡ってしまっている印象がありますが、未見の人間にとってはあれほどひどいネタバレもないわなと。衝撃の大きさから考えて言いたくなる気持ちは分かるんですが! 知らずにアレを見てメンタルを持ち崩したかった……

日本のいちばん長い日

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00FIWI28W

 なんかプライム入っていたので8月という時期柄も考えて視聴。古い方です。原作(というか何というか)の本は既に読んだことがありましたが、映画はいい意味で別物というか、とにかく映像から伝わってくる緊張感や熱狂、焦燥感が凄まじい。

 俳優とか全然知らない人間なので出演者の名前も顔も殆どピンとこなかったんですが、メンツとしては当時の名優オールスター的な映画だという面もあるらしく、確かに演技の面ではそうなんだろうと納得させられる物がありました。表情や眼力から放たれる迫力には只々圧倒されてしまう場面が多く、特に畑中少佐の目を見開いた表情が白黒の画面でますます強調されているのが印象的。

にじさんじ甲子園

 予選前の時点で上がったテンションのままに記事まで書きましたが、大変楽しい企画でした。
 予選では正直なところ一方的にすぎる試合や、育成時に見られていたようなチームの強みがほとんど見られないような試合もあり、決勝でこういう試合になってしまったら……などと懸念していましたが、決勝・順位決定戦はそんな杞憂を吹っ飛ばすような接戦・名試合揃いで、予選の順位分け仕事したなあという印象。いずれも各チームの強みを明確に見ることが出来る内容で、本当に熱かった。

 さらに嬉しいのが、各校のプレイヤーが本戦終了後も栄冠ナインを続けてくれていることですね。にじさんじメンバーのドラフト結果、卒業後の進路、3年間の無念を受け継ぎながら4年目以降の新入生を加えて変わっていくチーム、そして最終目標たる甲子園制覇を目指す戦いの行方。
 見どころはいくらでも存在しており、企画の本戦が終わったところで一切トーンダウンすることなく楽しめています。とりわけV西4年目の夏甲子園は手に汗握る凄まじい試合の数々を見ることができて、大満足の内容でした。

 社さんが配信中に何度か「栄冠ナイン永久にできるわ」みたいなことを仰っていましたが、見る側としても見ていて全く飽きないコンテンツになっていると感じます。
 企画として今後さらなるエキシビジョン試合も予定されており、また大会に参加しなかったにじさんじライバー内で栄冠ナインを新たに始める人もちらほら出始めているなど、素晴らしい企画だった、というよりも、現在進行系で素晴らしい企画である、というべきかもしれません。

まとめ

 8月は概ねTitanFall2と、継続プレイなので記事には書きませんでしたが「ハルベリ2」、「EU4」あたり、そしてVTuber……という感じの月でした。楽しくはあったんですが、積みコンテンツ崩しの面では継続プレイの作品や自分内リバイバルブーム的なゲームが多いので今ひとつ。

 VTuberも(そこまで追っている人数も熱量も多くない自分でさえも)到底時間的に追いきれないコンテンツなので、何かとコンテンツを積みがちな人間にとってはますます積みを悪化させる恐ろしいものだという感じがします。動画媒体は目が離せないので他コンテンツと並行消化しづらい……動画として凝ったことを仕掛けてくるような人も多いだけに、このあたりは嬉しい悲鳴という感じですね。無限に時間が欲しい。

 他方、ここ数ヶ月はなにか自分で作ってみよう考えてみようみたいな欲が完全に退潮しており、非常に嫌な感じが漂っています。コンテンツ消費だけしている現状に対する焦燥感はあるものの、具体的に作りたいものがない、という謎の状態になっています。
 やる気が出ないものは仕方ないというところではありますが、その原因が掴めないのが気持ち悪い。趣味関連に限らず、在宅生活が長く続いて生活全般にマンネリ感みたいなところもあり、ぼんやりした不調や不安を抱えながらの生活になってしまっています。何か好転の糸口を掴みたい、という気持ちはありますが、具体的な対応策もなく……。あまりよろしくないですね。

 とりあえず今月はこんなところで。不調は不調で飲み込んで程々にやっていきたいですね。

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