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[番外編]MTGにおける英語での”対話”について

全国EDHプレイヤーの皆様、こんにちは。

私の居住地は地方都市ではありますが、円安も相まって海外のMTGプレイヤーがよく遊びに来るようになりました。恐らく首都圏はもっと感じていると思います。そこでEDHに限りませんが、MTGにおける英会話のメモを私の備忘録も含め紹介しておきます。

まず初めに、そもそもMTGの『英会話』とは何かということですが、『対戦中の”対話”を英語に翻訳すること』です。高校で文法とか現在進行形とか色々学んできたと思いますが、その知識はMTGには不要です。
というのも私自身感じているのですが、日本人は英語がそもそも苦手なので海外の方も日本人が英語下手くそなの理解ってます。もし日常英会話程度(俗に言う英検3級)が喋れたのであれば、『ああ、この人喋れるのね』となってガンガン喋ってきます。英会話が好きな人はそれでいいかもしれませんが、そうではない人もいると思います。日常英会話はわからないけど、マジックのプレイングを英語で伝えてみたいという需要のため、MTGでプレイ中に使う英会話に特化してこの記事を書こう、と思いました。

先ほど文法とか不要とか書きましたが、厳密には必要です。日本語の場合は順番が前後しても伝わりますが、英語は文法により内容が変わってきます。ただし伝え方次第で日本語みたいな文法でも伝えることができます。基本的なことですが、5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)のうち、なぜ/Whyはゲーム中ではあまり使いませんが、他はとてもよく意識してください。カードゲームはルールに沿って処理をしていくものだからです。基本的には意識しないように紹介できればいいと思っています。

紹介する順番は多少前後するところが出てくると思いますが、基本はフェイズ順に紹介していきます。またMTGに特化しているため、通じれば良いレベルにオラクルに沿って読む程度までレベルを下げています。また読み方はカナ表記を採用したりしなかったりします。通じれば良いので。


ターンの進行

まず覚えておくこと

MTGはルールに則ったカードゲームです。覚えておかないと困る単語があるので、まずこれらを覚えましょう。

唱える(キャスト)
戦場に出す(プレイ)
対象を取る(ターゲット)
指定する(チョイス)
選ぶ(チューズ)
誘発(トリガー)
起動(アクティベート)
対応(レスポンス)
解決(リゾルブ)
ライフを払う(ペイ X)
ダメージを受ける(X ダメージ)
追加の~(アディショナル~)
優先権の放棄(パス)
呪文(スペル)
能力(アビリティ)
追放(イグザイル)

フィールド上のそれぞれの”読み方”は覚えておきましょう。
山札⇒ライブラリ
手札⇒ハンド
墓地⇒グレイブヤード
統率者⇒ジェネラル、コマンダー
(背景⇒バックグラウンド)
領域⇒ゾーン

またMTGは暗記するゲームではありません。カードの効果を聞かれてうまく説明できない場合は、スマホで調べて英語版の画面見せるだけでいいです。そのためにコンパニオンアプリにカードデータが入っています。使い方は調べてね。

<0ターン目>

宝石の洞窟や力線、大長サイクルの処理を行うタイミングですが、
『0ターン目、何かありますか?』と聴いたことがあると思います。
これはBeginning the game?と宣言するだけでいいです。
出す側はスッと出して軽い説明をしてください。最悪カード名だけでもいいです。力線と大長は色がついているので頭に色を付けましょう。宝石の洞窟はキャバンズ、力線は(カラー)レイライン、大長は(カラー)チャンセラーです。

<開始フェイズ>

アンタップ、アップキープ、ドロー
マジックのカードを触った人なら誰でも唱えられる呪文です。盤面が展開してきたらドロー前に一呼吸置くと良いです。

<メインフェイズ>

土地を置く時は正直『セットランド』だけで良いです。タップ状態で出たり2点払って縦置きする場合は、タップインとかショックインとか追加で宣言すればいいです。
色マナを払う時、例えばリスティックの研究をキャストしたいときは『(青含めて)タップ3、アイプレイ、リスティックスタディー』で通じます。
○○をプレイします、は英語でI'm going to play a ○○ または I will play a ○○ ですが、MTGを遊ぶ上では難しく考えなくていいです。アイプレイ(キャスト)○○で十分です。
フェッチランドを切るときはフェッチではなくクラックと言います。
EDHはカジュアルフォーマットなので、良いカード(序盤のマナ加速、太陽の指輪等)が出てきたらNice.とかGood.とかCool.とかWoo.とか反応すると良いです。ヤベーやつ出てきたらWow.とか言っとけばいいです。脅威度を伝えるのはEDHでは大事です。また宗教的な意味合いを避けるため、覚えておいて欲しいのはオーマイゴッドという言い方は今は(多分)日本人しか使っていません。オーマイグッネスまたはガッシュです。神のような何かと表現しています。日本にも神様いっぱい居ますからね。

スタック、レスポンス、リゾルブについてはなんとなくわかると思いますが、優先権の放棄の確認は対戦相手の顔見ながらOK?で良いです。優先権が回ってきて何か行動したいときはスタックと宣言します。優先権を放棄したいときはパス、またはジェスチャーで親指を立てます。解決時にはリゾルブと宣言します。打消しや除去などの対応があればレスポンスと宣言します。
マナ要求打消しを対戦相手に説明する場合はCounter target spell unless its  pays X.です。EDHで頻出する場面は狼狽の嵐だと思います。入れているのなら覚えておいた方が良いです。

クリーチャーのサイズは、例えば3/4はスリーフォーです。+1/+1カウンターを載せるときはプット(数字)プラスワンプラスワンカウンターです。

<戦闘フェイズ>

戦闘フェイズに入る時はI'm going to Combatと宣言します。これはメインフェイズの優先権を放棄するためです。

<終了フェイズ>

終了ステップ開始時~はBeginning the endstepです。誘発忘れはありませんか?
クリンナップで手札を捨てるはディスカード、終了宣言はパス(ザターン)で良いです。

これで9割くらい英語だけでも遊べます。遊べるだけです。
常盤木能力については読み方くらいは覚えても良いかもしれませんが、EDHの場合は廃れた能力もあるのでほどほどに。

もし日本語のカードしか持っていなくて英語版のテキストが読みたかったら、WisdomGuildに聞いてみたり、カードショップで現物を見たり、あるいは入手してみるのも良いでしょう。

また、海外EDHの雰囲気を感じたい方はyoutubeでThe Command Zoneというチャンネルがあり、こちらでかなりの頻度でEDH対戦動画を配信しているので作業用BGMの代わりに流しておくと良いかもしれません。

最後にはなりますが、MTGは対話するゲームです。何かを伝える努力は大事なので、もしわからないことがあればその場で調べたり、ジェスチャーで乗り切ったりしてみましょう。出川イングリッシュとかルー語(わかる人まだいるよね?)のすばらしさがわかります。(英語力上達に繋がるかはさておき)

それでは、Enjoy MTG Life !!

2024.06.14 ぶるべりP 著

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