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57.暮れの気持ち

もうすぐ2023年が終わる。

今年は、1年間ずっと私には彼がいる状態だった。去年の10月から始まり、年が明け、それからずっと毎日彼からLINEはきたし、電話もほぼ毎日だった。


この1年を漢字であらわすとしたら、
「満」だと思う。満たされた。心も、身体も。彼がいて毎日が満たされていた1年だった。


年末の彼は大忙しで、22日に会ったきりだ。その日はクリスマスプレゼントを交換した。
今年最後のSEXは、密着度の高いものだった。名残惜しかったけど、またねと笑顔で別れた。

電話もいつものように何回もは出来なくなった。朝から遅くまで仕事をしているから彼は疲れてゴルフの練習も行かない。夜の電話はできないものの、それでも隙を見つけて毎日電話はしてくれる。だいたい午前中と仕事終わりの2回。
こないだは私のジムの時間に帰宅時間を合わせて顔を見にきてくれた。私と電話をしながら車の中から手を振る彼が愛おしかった。絶対疲れているだろうに、「疲れが飛んだ。」と言ってくれた。


寂しい気持ちがないわけではないが、やかましくしてもどうこうなる話ではないし、少しでも身体を休めてもらいたい。だから逢いたいとは言ってない。逢って抱きしめてほしいとは常に思っているが、それはこの年末を乗り切ったら思い切り甘えようと思う。

ここまでnoteに下書きをしていた。

ある日ジムに出かけた。その前に洗濯洗剤のストックを買いにドラッグストアに立ち寄った。買い物を終え、ジムに向かおうとすると、彼から仕事が終わったとLINEがきた。ジム中?と聞かれた。


ドラッグストアからジムに向かっている途中と返信をすると電話がかかってきた。

ちょっと瞬間いつものところに来れる?と聞かれた。
行ける!と言いそのまま電話をしながらいつも逢う場所に行った。彼とちょうど同時に着き、車から降りると、彼が両手を広げた。わたしが飛びつくと強く抱きしめて、キスを交わした。

ぎゅーーーっとして、「充電!」と言うと、「3%くらいだった?」と聞かれたので、「うん」と言うと、「さみしい想いをさせてごめんね。」と言われた。「大丈夫。えらかったんだよ、忙しいのわかるから逢いたいとか言わなかったんだよ。」と言った。

誰も通らないような狭い道。そこで夢中になってキスをしていた。彼が私の身体を撫で、興奮しているのがわかる。でもちょっとしか時間はない。そろそろ切り上げようと何度か私から唇を離した。しかしまた彼がキスをしてくる。しばらくしたら、彼がちょっと車に行こう。と言い、彼の車に移動した。

止まらなかった。車の中で気持ちもキスも止まらない。一瞬でも逢いたいと彼は言っていたから瞬間逢うつもりだったはず。でも結局1時間ほど求めあった。

帰る時、逢えてよかった、と彼が言った。寂しい想いをさせていると気になっていた。逢いたかった。と。


逢いたいと思ってくれたことが嬉しい。放っておいても大丈夫だろとは思わないの?と聞くと、全く思わない。気にしてる。なかなか会社抜ける時間がなくてさ。でも逢えてよかった。来てくれてありがとう。と言ってくれた。

その後私はジムに行き帰宅。彼はドラッグストアに寄ると言っていた。前に顔にラメをつけて帰ってしまったことがあるから、きっと鏡をチェックしたいのではないだろうか。

もう年内は逢えないと思っていたので嬉しかった。


作業するために汚れてもいい服を着ていた彼は、いつもと違ってまたかっこよかった。


嬉しそうに笑う彼が大好きで、ここ数日確かに寂しかったけどそんなものは吹き飛んだ。

これから始まる年末年始。おそらく彼は5日までは帰省しているはず。今年もそうだった。たまたま帰ってきた日に新年会があり、それに出席するふりをして逢いにきてくれたことを思い出した。

1月のカレンダーを見てがっかりした。
1月5日は金曜日。しかも土日月と3連休だ。

電話がくるのは9日かと思うと、絶望する。

31日から9日間も声が聞けない。こんなに暦を恨んだことはない。

どうせまた私は拗ねるだろう。拗ねた私のご機嫌を彼が取るところからまた1年が始まるだろう。


分かりきってることだからとことん拗ねよう。

お盆の時にした約束を彼は覚えているだろうか。


長期でいない時は帰ってきて何日に逢おうって言ってから行ってほしい。そうじゃないと家族と一緒にいてやっぱり家族がいいなと思って私のことのこと忘れてるんじゃないかと不安でしょうがない。だから次に逢う約束をしてから行って欲しい。  

そう私が言い、わかったと言った彼。

覚えているだろうか。

覚えてなかったとしても彼は帰ってきたらすぐに連絡をくれる。彼も早く私の声が聞きたいはず。そんなのはわかっている。

彼が好きだから待とう。

彼も私に電話できる日を待っているのだと思うから。

30日の今日、彼がようやく仕事を納めた。少しでも電話できるならしたいと言ってみた。絶対するから待っててねと返事が来たので待っていたが、夕飯時になってしまった。もう帰ってしまったかなと思ってジムに行く時にLINEを確認すると、仕事終わったよ、LINE待ってるねと入っていた。慌てて返事を返すと電話がきた。


私の第一声は「わーい」。彼が笑う。「待っててくれたの?お話しできて嬉しい!」と言うとそりゃもちろん待ってるさ、と優しい声で言ってくれた。

仕事上の予期せぬトラブルがあったことや、それでもなんとか従業員が頑張ってくれて無事に完了したこと、色々話してくれた。


大好きだと言い合い、電話嬉しいも言い合い、電話を切った。


あくびが止まらない彼が、電話をするために頑張って待っててくれた。嬉しかった。

明日帰省をする彼。夏に私と行ったことを思い出すかな。私と行った時は車内が楽しかったなと思ってくれるかな。くれないかな。

そんなことを考えながらジムに向かう。

次に逢った時に太っていたら嫌だから運動しよう。

彼のため。自分のため。私はいつもと変わらない生活を送ろう。


早く逢いたいな。早く帰ってきてほしいな。


今年も彼が大好きだったな。


いい年だったな。


また来年も、彼と仲良く過ごしたい。


ここに綴ることが嫌なことばかりでないといいなと願う。


そしてこの私のnoteを見てくれているほんの少しの方々に来年もたくさんの幸せが訪れますように。

同じ境遇の方が見てくださってると思うので、穏やかで幸せな年になりますように。

今ある幸せが来年も続きますように。

2023年ありがとう。
2024年よろしくね。





追記

1年間私のnoteを読んでくださりありがとうございました。私と彼の話は、いつも展開が同じでたいして文才もないのでつまらないのではないかと思ってます。でも皆さんが見てくださり、いいねをくださって、とても励みになっています。一方通行なので、来年はコメントなどで悩みを相談させていただけたら嬉しいです。お気軽にコメントをください。 いつ終止符が打たれ終わってしまうかわからない私たちの話をまた読んでいただければ幸いです。

みなさんよいお年を。


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