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TheGIMPで写真に魔法陣を合成する方法(最終更新日:2024, Jun.1)


Ⅰ 目的

 この記事では、ファンタジー系の撮影後のコスプレ写真に魔法陣 (など) を合成する方法を説明する。
 一般的にはこの手のテクニックの解説は、PhotoShopなどのメジャーなアプリで説明されているが、無料の画像編集アプリThe GIMPで行う方法を説明する。
 主に自分自身のための備忘録として作成する。

Ⅱ 手順

1. 素材を準備する

1-1. ベースとなる写真
 The GIMPで画像を加工する場合は劣化が起きにくいように.TIFF形式で保存した写真を使うことが推奨される。
 JPGしかデータがない場合でも同じ手順で実施可能である。

ベース写真

1-2 .合成するパーツの素材
 合成するパーツ(魔法陣)の素材を入手しておく。
 以下の素材はフリーで使用できる (名称はフォントだが魔法陣の意匠が同梱されている)。
  ルーン文字フォント セット RuneAMN Series Fonts free

2. 合成する

2-1. The GIMPでベース画像を開く
 TIFFファイルを開く (インポートする) 場合は、下図の様なダイアログが開くが「1ページ」だけを選択して「インポート(I)」を押下する。

TIFFファイルからインポート

2-2. The GIMPのファイルとしてセーブする
 合成した素材などを上手く扱うために、一旦The GIMPの標準である.xcf形式で保存しておく。

2-3. 合成素材ファイルを読み込む
  ファイル(F)→レイヤーとして開く(E)
 で素材ファイルを読み込む。(.svg形式を読み込むのがお薦め)
 あとの処理をやりやすくするために元写真のレイヤーは一旦、非表示にしておく。

目のアイコンを押すと非表示なる

2-4. 合成素材の色を変える
  合成する素材の色を変えたい場合は
   色(C)→カラーマッピング(M)→色交換(C)
  で色の変更を指定する。

色交換ダイアログ

2-5. 少し影を付ける (任意)
 少し影を付けるほうが「それっぽく」なると思うが、必ずしも必要ではない。好みの問題である。
  フィルター(R)→照明と投影(L)→ドロップシャドウ(D)
 XとYは、ずれ量を表すので適宜調整。

影付けダイアログ

2-6. 少し暈かしを入れる (任意)
 暈かしを入れると、より光ったように見えると思うが、必ずしも必要ではない。好みの問題である。
  フィルター(R)→ぼかし(B)→レンズぼかし(N)
Radiusでボカシ量が変わる。

暈かしダイアログ

2-7. 位置・大きさ・角度を調整する
 合成する意図により合成素材の場所・大きさ・方向を調整する。
 ここでは、元画像も表示して調整する。
  移動:ツール(T)→変形ツール(T)→移動(M)
  大きさ:ツール(T)→変形ツール(T)→拡大・縮小(S)
  方向:ツール(T)→変形ツール(T)→3D変換(3)

合成した画像

Ⅲ 補足

1.The GIMPについて

 The GIMPはフリーソフトとして入手できるが、Windowsのストアアプリとしても配布されている。
 Apple製品向けについては各自調べて頂きたい。

Microsoft StoreのGIMPページ

2.バージョンについて

 本記事を作成する際に使用した The GIMPのバージョンは 2.10.38 である。
 バージョンが異なると、メニュー構成や含まれているフィルター種類が違う場合があるので注意する。

ヘルプ(H)→GIMPについて、でバージョン表示

更新履歴

2024.06.01 新規作成