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【不思議体験】私が占い師を諦めた理由

趣味で始めた占いを辞めてしまうほどの奇妙な体験について。

私をタロットカードに例えると一体何のカードになるのだろうか?
おそらくは魔術師のカードが一番似合うと思われる。
いろいろ想像したり創作するのが好きだからだ。
不思議な話も好きだし、魔術的なアイテムにも惹かれるものがある。

では、好きなカードは何かと聞かれたらこう返事するだろう。
死神のカード。
多くの人が恐怖を覚えるであろう終焉の意味があるカードだ。
何故このような怖い意味を持つカードが好きなのかと聞かれたら答えはひとつ。
何かを生み出すことと引き換えに何かを終わらせるという展開は様々な面で重要な意味を持つからだ。

例えると・・・良縁を呼ぶためには悪縁を絶たねばならない。
ひとつの何かを終わらせなければ新しい何かを受け入れることは出来ない。
そのために必要な死神のカードである。

もちろん、終焉の流れまでの道のりは険しく、辛く、相当なダメージを受けることもあるだろう。
だが、傷つくことを避けては新しい未来への道を歩むことは出来ない、そう思っている。

実は20歳くらいの時にタロットを勉強していた時期があった。
元々占いは好きだったし、自分が占いをやる側になるなんて考えたこともなかった。
何がきっかけか思い出すことは出来ないが、タロット占い師に憧れた時期があった。
そんな時に本屋でタロットカードセットを見かけたことで、それを買って勉強しようという気持ちに駆られた。

しばらくは今まで触れたことのない世界に没頭した。
不思議なイラスト、様々な意味を持つカード。
占いたい内容によって変えていく展開法。

凄い、凄い、凄い!

こんな神秘的なものがこの世に存在するなんて!
タロットを覚えるのは大変だったが、私は毎日夢中になって本を読みながらカードを触っていた。

まだまだ未熟な身でありながら、私は占い師になれた気がした。
だが、その考えは甘かった。

ある日のことだが、布団でぼけ~~~としてた時間帯なので夜か朝方だと思われる。
頭に急に鎖がバラバラに砕け散って全てが消え失せてしまうイメージが浮かんだ。
この世に存在する秩序という鎖がちぎれてなくなるイメージだ。

パーンと弾けて消滅する鎖達、私の頭の中に存在している宇宙の中に一定の秩序を保って存在していたものがなくなっていった。

そして私の存在も一瞬で消え失せてしまった。
自分が消える恐怖は想像できるだろうか。
自分の肉体は存在するし心もある、それなのに存在だけが消えたような感覚だった。

パニックに陥った。
一体何が起こっているんだ?
私の頭はおかしくなってしまったのか!?

すーっと消えていくこの世のありとあらゆる繋がり。
絶たれたものの重要性に気付くと同時に私の意識は通常通りに戻っていった・・・。

あぁ、私は何てものを見せられたんだ。
これは、全てのものの繋がりが消滅する瞬間だったのかもしれない。

また、別の日の出来事なのだが、急に私の頭にある映像が浮かび上がってきた。
隕石が地球に落下する瞬間のイメージのようなものだ。
その時の私はどこに居たのかというと、隕石になっていた。
私の体はクルクル回転して大地に向かっていた。

恐怖も不安も何も感じない。
隕石になった私には人としての感情は湧いてこなかった。

バシャンと水が弾ける音が響く!
どうやら、隕石は地球上のどこかの海に落下したようだ。
その瞬間に大きな爆発が起き、地球は粉々になりつつあった。

ダメだ、壊れてしまう!
その時初めて人としての感情が湧いてきた。
不安、恐怖、絶望・・・地球最後の日に人々が感じるであろう感情全てが。

そう感じた瞬間にいつもの感覚に戻っていた。
また、奇妙なものを見せられてしまった。
どうしてしまったんだ。

いつからだ?
もしかして。
タロットを触るようになってから・・・?

その感覚が怖くてタロットの勉強を辞めてしまった。
私はタロットを触ってはいけなかったのだろうか?
折角やりたいと思っていたのに、残念である。

そして時は過ぎて、そこそこの年齢になって別の占いに興味を持った。
四柱推命だ。
本を買って独学で勉強していたが、似たようなものをまた見せられてしまった!
私の魂が薄くなるような体験だった。

その時も何の前触れもなく急に奇妙な感覚が私を襲った。
私の中にある魂の様子がおかしいのである。
薄くなる、という表現しか出来なかった。

気付いた時には冷や汗をかいており、心臓もバクバクしていた。

そのせいもあって四柱推命も途中で辞めてしまった。
私になんてものを見せてくれるんだ、この2つの占いは。

動画サイトでタロットやってる人を見ると強い憧れを抱いてしまうのだが、また同じような怖いものを見せられたらどうしよう、という気持ちが働いてなかなか手が出せないでいる。
だけど気になってしまう。

もう少し様子を見て大丈夫そうなら・・・もう一度触ってみようかな。
様々な不思議体験や心霊現象を経験してきた今の私ならば、もしかしたらタロットをはじめとする様々な占いを受け入れても大丈夫ではないか。

今度こそはタロット占い師になれるだろうか?

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