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【不思議な話】魂に絡みつく鎖

能力者の人から聞いた不思議で少し重い話。

数年前にある能力者の方と知り合った。
私は不思議な体験、心霊現象、母の身に起きた出来事など、様々な相談に乗ってもらっていた。

その方からのアドバイスに時には感動し、時には驚かされた。
何度か相談に乗ってもらった後にあることを質問しようかどうしようか迷っていた。

私が前々から気になっていたあることについてだ。
カルマについて。

なぜ迷っていたのか、理由はひとつだ。
目を背けたくなるような返事が返ってきたら目の前が真っ暗になるかもしれない。

受け入れ難い答えだったとしたら、私はどうすればいいのか。
そんなことを考えれば考えるほど、カルマについて聞くことが出来なくなる。

カルマという言葉はおそらくは多くの人が知っている言葉だと思われる。

業と呼ばれるものであり、過去生で取った言動の結果が積もり積もって自分自身に戻ってくるものであると聞いたことがあるだろう。

今の自分の境遇を考えると、過去生で何かあったのかもしれない。
分かり切ってはいるものの、それを能力者の口から聞かされるのは怖いものである。

カルマについて質問したいと思ったのは、私個人のことなのか、それとも一族からくるものなのかをはっきりさせたかったというのがあった。

まずは私の家系について説明しよう。
私の家系ではなぜか子供に恵まれない。
家系から外に出たものには必ず子供は授かるが、私の家系では子供が生まれない。

兄夫婦も弟夫婦もいとこの家でも子供が生まれない。
じゃあ私はどうなのかと言われると、お察しくださいとしか言えない。
対人恐怖症の私には結婚どころか恋愛すら高難易度だ。

まぁ、私の話はここまでとしよう。

最初の方こそ両親は孫を抱きたいと期待していたようだが、ここまで子供に恵まれないことで徐々に何かあるのでは?と思うようになった。
望んでも得られない、ならばもう期待するのは辞めた方がいい。
下手に望めば家の女性達の精神的負担が大きくなる。
そういう経緯から孫を抱くのは諦めたそうだ。

子孫が私達の代で途絶えてしまいそうな状況に置かれている。
何とかしたくても、カルマが影響しているならば対処が難しそうだ。
そういう問題は簡単には人には相談できない。
だから、能力者の方と知り合った時にはチャンスが来たと思った。

ある時に覚悟を決めて質問を投げかけてみた。

能力者の方に事情を説明する・・・。
カルマというものについて具体的に教えて欲しいと。
能力者の方が遠隔霊視をしてくれた。

うっすらと何かが見えてきたようだが。
何かが何かに絡んでいるような感じのものが見えたらしい。


能力者「あなたの魂に何か鎖みたいなものが絡まっていますね」

能力者「がんじがらめの状態です」

私「鎖とは何ですか?」

能力者「カルマの鎖ですね」

能力者「あなたのご先祖様は、どうやら欲に関する問題を起こしたようです」

私「どうすればいいんですか?」

能力者「人助けをすることでカルマの鎖はほぐれていきます」


私の魂に絡みついているカルマの鎖。
ご先祖様が欲に関する何かをやらかしたようだ。
人助けをし続けることでしか解消されないというアドバイスを頂いた。

おや、近い話をどこかで聞いたような気がするな。
段々それが頭の中に蘇ってくる。
そういえば、父がずいぶん昔に誰かに占いを頼んだことがあったと言っていたな。

父の親戚に趣味で占いをやっている人がいた。
私のことを占って欲しいとお願いしたこともあったと言っていた。
こんな回答を貰ったらしい。


親戚「あなたの娘さんは家系から離れられない」

親戚「もし結婚するとしても、そこそこの年齢になってからですね」

親戚「常に自分の心の内側と向き合っていろいろ考えを張り巡らしていく方がいいでしょう」


内観しろ、ということだろうか。

占いの結果を聞いた時には「家系から離れられない」の意味を理解するのは難しかった。
当時はオカルトやスピリチュアルの知識が今ほどなかったからだ。
若すぎたこともあって結果だけを見てしまったのもあった。

一生独身で寂しく生きていかなければならないのか・・・と、その時は嫌な気持ちになってしまい、自分の行く末を考えると憂鬱になったのを覚えている。

能力者の方からカルマの鎖の話を聞いた際に親戚の話を思い出して通じるものを感じてしまった。

ちなみに、親戚の人に占ってもらったのは20年程前で能力者の方に霊視してもらったのが数年前である。

何ということだ、私が一族のカルマを背負っているということになるではないか。
それなら一族から離れられないのも納得できる話ではある。
納得したくないけど、納得するしかない。

人助けをどうやっているのかというと、ネットの掲示板で悩んでいる人に回答しているのが一番多いかもしれない。

現実だとパート先の人に仕事を教えたり、誰もやらない細かい所の掃除を積極的に行っている。

端から見たら微々たるものかもしれないが、自分の余裕がある時にじっくりと取り組んでいる。
塵も積もれば・・・という言葉を信じて私は日々頑張っているつもりだ。

果たして、私の人助けはどこまで進んでいるのか。
カルマの鎖は相談した時より緩んでいるか、それとももっときつく魂に絡まって身動きが取れなくなっているのではなかろうか。

能力者の方とは疎遠になってしまった今では、一族のカルマについて相談することが出来ない。
今の私の状態を知ることも不可能だ。

再会できる日が来ることを祈るしかない。

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