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フィンランド滞在記㉙

㉙イナリの古民家(最終日)~イナリ湖のコテージ

古民家最終日の朝。
シャワーを浴び、薪ストーブに火を付け、朝食を食べ、そして荷造り。
9時頃、母屋を訪問。
おじいさんが出迎えてくれます。
奥に居間があり、テーブルに座るよう促されます。
淹れたての珈琲とクッキー、そしておばあさん手作りのあのベリーパンもありました。

ゆっくりカフェタイムを楽しみながら、つたない英語でおじいさんと話します。
聞きたかったことがありました。例のトナカイ達のこと。
最初は寄ってきたのに、2回目以降、なぜ逃げていくようになったのか。
「ああ、それはね、群れのオスがメスを取られると思って逃げたんだよ」
…そういえば、最初だけはタクシーのおばあさんと一緒でした。
だから安心して寄ってきてたのか…。謎が解けました。

他にも色んな事を話しました。
湖では網で魚を取ったりしてること。
この家には30年以上前から住んでいること。
子どもたちはすでに巣立っていて離れたところに暮らしていること。
ああ、もっと言葉が話せたらなぁ…。
フィンランド語もちゃんと話せたらおばあさんとも話せるのに…。

ちょうど10時、外でタクシーの音が聞こえました。
時間バッチリです。
外に出て、おじいさん、おばあさんと別れの握手。
とてもいい時間を過ごせました。ありがとう。
タクシーに乗り込み、前回と同じおばあちゃんの運転でイナリ中心部へ向かいます。

「ちゃんと迎えに来たよ。しっかり覚えていたからねぇ~」

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帰り道、白いトナカイに遭遇。
車を停めてしっかり写真撮れました。

行きと同じく、おばあちゃんがいろいろ話してくれました。
ほんのちょっと会話が途切れた時、カーラジオではアメリカ大統領の良くないニュースが流れていました。
「…Stupid.(愚かな話だね)」
おばあさんは言います。
「なんてひどいニュース、ひどい大統領なんだろうね。あの国も大変だ。」
「それに比べてここは平和だよ。なんの心配もなく過ごしていける」
僕は頷きました。

ほどなくホテルイナリの前に到着。
荷物を下ろし、おばあさんに何度もお礼を伝えて別れました。
「じゃあ、またね!よい旅を!」
はい、また来たいと思います。おばあさんにも会いに。

今夜の宿はここから10分ほど歩いたコテージ。
早い時間に着いてしまったので、ホテルイナリのフロントに行って荷物を預かってもらいました。
(ちょうど、同じホテル系列だったので)

身軽になり、周辺を散策。

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向かい側に新しいお土産店が出来ていました。
外は寒いので入店して、お土産の物色しつつ暖をとります。
ここは無料のお手洗いもあるので、重宝します。
セルフの珈琲スタンドもありました。

お店を出て、イナリ湖周辺を散策。

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街の東側に大きなイナリ湖があります。夏はクルーズもあり。
オーロラの季節になると湖へ行ってオーロラを見ます。
凍ったらスノーモービルや犬ぞりなどのアクティビティの場所にもなります。これまでは遠くから眺めるだけだった景色をしっかり歩いてきました。湖ギリギリまで。気温は10℃を切っていて寒いんですが景色が美しくて1時間以上歩いていました。

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正午を過ぎてお腹が空いてきた頃、イナリ中心部から北へ数百メートル歩いたところにあるSIIDA(サーミ博物館)へ。
ここは2階にレストランがあるのです。
(博物館チケットを買わなくても、らせん階段から上がって直接利用することができます)
ランチブッフェを注文。たっぷり野菜も採ります。
ミートソースパスタがあったのはラッキーでした。
食後の珈琲やクッキーも食べてゆっくり。

1階へ降りてお土産品を見た後、入り口の右隣にある「Tourist Information」スペースに。アクティビティ情報やサウナ情報をゲットしました。一応コピーサービス(有料)がありますが、お店の人に聞いたらスマホで写真取るならタダとのこと。ここでパチリ。

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チェックインの時間が近づいてきたので、SIIDAを後にしてホテルイナリへ。荷物を受け取って南へ歩きます。
途中、大きなスーパー(Sale)を発見。
イナリには最初に利用した北側の小さいスーパーとこの南側の大きなスーパー2店しかありません。
コテージ生活の食べ物はこの大きなスーパーで調達しました。

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コテージ村に到着。
管理棟へ行き、チェックイン。
お姉さんが笑顔で出迎えてくれました。
いろいろと説明してくれます。
ラッキーだったのが、ここにもサウナがあったこと。
予約制で有料ですが一人でも利用できます。
予約するとその時間に合わせてサウナを温めておいてくれます。

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自分のコテージへ行き、荷物をおいてホッとひと息。
2ベッドの部屋でシャワー、キッチン、テレビがあります。
サウナはコテージ村の中央にあり、数十メートル歩いて湖ドボンもできそうでした。

日暮れ前、Saleへ行って食料を調達。
戻って夕ご飯、食後の珈琲。
タブレットで帰りの飛行機やバス、ヘルシンキでの宿を手配。
これで帰国までの手配は完了したのですが、ひとつ心残りが。

フィンランド最北端の町、Utsjoki(ウツヨキ)へ行く手段が見つかっていなかったのです。
オーロラアプリで数日後にオーロラのピークが来る予報が出ていました。
ずっと調べたのですがタイムアップで、この日は眠りにつきました。



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