関東旅行③ 筑波山
11月以来、坐骨神経痛がひどく、歩行さえもままならない状態が続いていたが、年末になって劇的な回復を果たし「山登り」の意欲も湧いてきた。とは言え、無理はできないので動力をフルに活用して筑波山にチャレンジすることにした。前夜の内に筑波山ロープウェイのつつじが丘駐車場まで移動することも考えたが、20kmほどの距離にある道の駅「しもつま」で仮眠をとり、8時過ぎに筑波山ロープウェイつつじヶ丘駐車場に到着した。
つつじが丘駐車場は19時以降の入場は券売機が停止して駐車フリーだが、翌朝9時を過ぎるとゲートが閉まる。すなわち有料の駐車料金となる。駐車場から退出する際は、ゲート(出口)にいる係のおじさんに駐車券はないことを告げ、500円を支払って退出する。
女体山山頂まで進む筑波山ロープウェイの料金は往復1300円だが、JAF会員の割引が適用される(往復1200円)。また、近くにある系列の筑波山京成ホテルの日帰り入浴がセットになった乗車券(1900円)もある。当初はこのセット券を購入する予定であったが買わなかった。後にお風呂難民になりかけたが、この時温泉に入っておけばと反省するのであった。
筑波山ロープウェイの始発2番目に乗り女体山(山頂)駅に降り立った。舗装され手すりも施された急な坂道を5分も登れは筑波山・女体山山頂である。女体山御本殿をぐるりと回れば展望台。タイミングよく富士山を望むことができた。
女体山御本殿に下りて山頂連絡路と呼ばれる山道を男体山に向かう。早速衣類調整を行いダウンセーターをザックに押し込む。フルサイズの一眼レフカメラとアクションカメラを背負ってきたが、一眼レフカメラは使わずじまい。腰への負担と円滑な歩行のためハイカットではなく、ローカットのトレッキングシューズを履いてきたが、思いの外ちゃんとした登山道である。気を引き締めて慎重かつゆっくりと歩いた。
御幸ヶ原に30分弱で到着。ベンチに腰を下ろして給水。見上げる男体山がやけに急峻に見えた。
若干の不安があったものの山頂直下の岩場も問題なくやり過ごし筑波山男体山に登頂。特に下りでトレッキングポールが岩に引っかかって四苦八苦している方がいたがどんな短い距離の岩場でも原則は三点支持、トレッキングポールはしまっておくのがベターだ。と、自分に念を押す。
パンパンという勢いのよい拍手が山々に響く。下山してから中腹の拝殿に移動して御朱印を貰おうと思っていたが…下山してみると想定外の参拝者数のため、断念。
男体山山頂は決して広くはないが、筑山神社男体山御本殿の他、筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所やテレビ局の中継所がある。中でも気象観測所は日本最初の山岳観測所として1902年に開設されている。
順調に登山を楽しんでお昼前にはつつじが丘駐車場に下山した。その後、下妻市内のカレーハウスで昼食。この日のうちに埼玉県加須市まで移動し夜は車中飯、仮眠の予定だったが、道中に意に合う日帰り温泉がなく探し彷徨ううちにすっかり日は暮れて、結局東松山市まで進んだ。おかげで鴻巣市近辺では夕闇に浮かぶ富士山のシルエットを見ることが出来た。
静岡県・山梨県は間近で富士山が見られるが、埼玉県は遠望としての富士山を見ることができる場所が広範囲にあり羨ましい。かつて東京都内でも見えたのだろうけど今では…。
旅行日:2023年12月29日
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