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万事塞翁が馬。

年末年始を長野県の諏訪を中心に過ごした。
天気は安定しなかったがとにかく寒かった。

 12月30日。早朝に家を発ちいつものように中央自動車道を経て長野自動車道の岡谷インターチェンジで下りた。有料の新和田トンネルを避けて旧和田峠へ向かう。岡谷インターチェンジ近くから降り出した雪はそれほどの勢いはなく、旧和田峠も積雪は多かったが除雪車の作業のお蔭げもあって問題なく乗り越えた。和田宿から長野県道178号(美ヶ原和田線)に入ると状況は一変した。愛車のAWDという機能とスタッドレスタイヤという冬期専用装備の威力を発揮して目的地の山本小屋ふるさと館の前にある駐車場(美ヶ原長和町営駐車場)に到着した。

美ヶ原長和町営駐車場の標高は2000mに近い。
風は穏やかだが時折強く吹いた。気温は氷点下10度ほど。
深い霧と粉雪で視界は悪く車外に出る意欲が湧かなかった。
暫くそんな真っ白な様子を眺めたいたが踵を返す。
美ヶ原より200mほど標高が低い霧ヶ峰(車山)に移動する。
長和町に下りて大門峠を越えて行くのだが、雪国の洗礼を受ける。
スリップして衝突する車有り、大門峠を越えられない車有り、
白樺湖を過ぎてビーナスラインに入ると積雪も多くなり更には霧と降雪で視界はホワイトアウト。目先の轍すら識別できない。なるべく止まらないように前車との間隔を取りながらゆっくり進む。
途中から単独走行になり、カーナビで自分の位置を確認しながら
最終的には八島湿原駐車場まで行ったがとてもハイキングどころではない。
雪は降り続いている。
車を降りてみる。
巻き上げた雪がナンバープレートを完全に消していた。
安全に宿泊地へ下りることに集中して上諏訪に辿り着いた。
そんな2021年の晦日であった。

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