三峰山(長野県)
朝早く目は醒めるが、鈍った体は動きたがらない。
8時過ぎに「三峰茶屋」駐車場に到着したが周りは濃い霧に包まれていた。霧ヶ峰の八島湿原を右に見ながら、扉峠経由でビーナスラインを登ってきたが、標高が1600mを越えた辺りから霧が深くなった。
家を出る時から燃料の残量が半分を割っていて、計算上は目的地を経て投宿先に下りるまでは持ち堪える計算をしていた。が、ビーナスラインを走り始めた時から車の燃料がemptyに近づいており、残量を示すメモリが3つを示していた。三峰茶屋駐車場付近は風が吹き抜けて肌寒い。風が吹いている割には霧の流れが遅い。上空で時折わずかな隙間から日差しの一端が覗くが直に暑い雲に吸い込まれていく。鈍った体はも無理に入山しようとは思う筈もなく、一旦諏訪の街に下りて車の燃料を給油することにした。
そんなこんなでお昼前に三峰山に再アタック。山頂で菓子パンランチを楽しもうという魂胆だ。登山口からの標高差は約140m、想定した山行時間は往復1時間。山頂でゆっくりできそうですが今の時期は落雷と天気の急変が怖い。
久しぶりにハイドレーションを背負ってきたのでチュウチュウしながら歩く。急登もなく穏やかだ。心拍数はそれなりに上がるが、横尾山以来の山行としては丁度良い。ビーナスラインでは車山肩近くでニッコウキスゲの群生が見られたが、足元に目を向けてもハクサンフウロが僅かに見えたにすぎない。おかげで黙々と登ることが出来た。
三峰山山頂からの展望は、南に諏訪湖、その左手前に霧ヶ峰(車山の気象レーダーも見える)、北に目を向けると美ヶ原王ヶ頭の電波塔群と王ヶ鼻が見えた。雲が低くアルプスを確認することは出来なかったが晴れていれば見えるのだろうが。山頂で岩に腰を下ろしてテルモスの湯でコーヒーを入れて菓子パンを齧った。花が無いので蜂や虻はいないが、足元に蟻が行列を成していてゆっくりすることができなかった。
さて下山。急登ではなかったが足元に注意を払いゆっくり下りた。途中、野鳥が僅かに残った枯れ木に留まり諏訪湖を見下ろしていた。大きさからイワヒバリかなと思ったが配色が違うな…。
淡々と歩いて下山。ビーナスラインを三峰茶屋に向かって横断するときが最後の難所。左右とも見通しが悪いのでよく確かめてから渡りましょう。
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