0016 水耕栽培

家人が水耕栽培をしている。

床に置いているキットを覗きこむ姿は、幼児が地面の蟻を見つめて座りこんでいるあのスタイル。

育てているのは、リーフレタスという野菜だ。
夜は、植物が成長する波長のライトを当てている。
昼間は窓辺に移動させて、太陽光を当てる。
電灯より太陽光を当てた方が成長が早いので、さすが太陽というところ。

水耕栽培用の種は、発芽率がよろしくないが、物は試しと普通に土を使うタイプの種を使ったら、ほぼ全て発芽する。
しかも、その後の育ち方も違う。
水耕栽培用は、葉のみが大きくなるが、土用は茎の様にどんどん伸び、その先に葉がつくのだ。

一体何がこのような違いになるのだろう。

と思いつつ、葉っぱはお弁当に使っている。

タクシーの運転手に、ストレス発散に植物を育てるのが良いと勧められて始めた水耕栽培。
家人は毎日楽しそうにお世話をしている。
ありがとう、タクシー運転手さん。