スクリーンに映るもの
武器を手放すのか、手放さないのか。
永遠に答えなど出ないと思われた日々も、やがて終わりを迎えた。
夫の一言が、わたしの本心を引き出したのだ。
「本当にやりたい事なら、誰にどう言われても、どんな手を使ってでもも、やり方を必死で考える。
でも、そうじゃないなら、それは、本当にやりたい事なのか?」
夫は、わたしとは何もかもが正反対の気質。
だから、しょっちゅう、わたし達はぶつかる。
しかし、それはときに、受け取るものが、とてつもなく大きかったりする。悔しいのだが。
夫の言葉が、わたしの心の中を、目の前の大きなスクリーンにはっきりと映し出した。
それを観て、わたしは自分の本心を知った。
武器を捨てよう。
もうわたしには、わたしを守る武器など要らない。
わたしには、わたしがいるから。
わたしを守るのは、わたしだから。
夜明けが近づき、わたしは深い眠りから、ようやく目覚めようとしていた。
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