見出し画像

ピンクと青

小学生男子ってなんであんなに物を
ぶつけたり
壊したり
無くしたりしてしまうのでしょう。

筆箱は傷だらけ
消しゴムは真っ二つ
定規はボッキボキ
水筒もべこべこになっています。

これって私の息子だけなのかなぁ?

今日はそんな息子の水筒の話。

現在、小学2年生の息子は
入学当初に買った、青い水筒を使っておりました。
冒頭でもお話しした一年半でべっこべこになったあの水筒です。

べこべこになりすぎてついに注ぎ口の隙間から水漏れをし出したので新しい水筒を買う事になりました。
もちろん、経済的に豊かではない我が家ですので、
近くにある格安ストアの1000円程度の水筒しか買うつもりはありません。
必然的に入学当初と同じ物を買うことに。
青い水筒をこれこれと言いながら手に取ったのですが、
ずぼらネコの頭に一つよぎったのです。

私、今普通に青の水筒をとったけど
息子もしかして、隣のピンクの方のよかったりする?

と言いますのも私自身
小学生の頃に待たされていた水筒や弁当箱が赤やピンクのものでして
この事に違和感を感じていたんです。

同じ形、同じ値段の色のバリエーションが複数あるものなのに
なぜ決まって赤やピンクを買われるんだろう。
ここに黄色やオレンジなんかが入るとどれにする?って聞かれるんですが
カラーバリエーションが青と赤みたいに2パターンしかない場合決まって赤でした。

私は赤やピンクより青や黒が良かったんです。
でも、それを言うことも出来ない空気感を何となく感じていたんです。
ランドセルの色が
男の子は黒
女の子は赤
と暗黙の了解で決まっていたように
そんな空気にのまれて違和感だけ感じていたんだと思います。

息子もそんな違和感を感じていたら嫌だろうなと思い
一旦、水筒を戻し息子に聞いてみる事にしました。

息子、ごめん。
今勝手にかぁちゃんが色選んでしまったなぁ。
この水筒青とピンクがあるんやけどどっちの色にする?
好きな方選んでいいよ。

息子はそれまで浮かない顔をしていたんですが、そう伝えると
悩みに悩んでピンクにすると笑顔で答えてくれました。

最近、男の子が持っている物の色が地味だと感じ
女の子の持っている物の色は鮮やかだと感じていたそうで
僕は派手な色や可愛い色が好きだからピンクにしたんだと話してくれました。

好きな物を選べた息子はとても嬉しそうでした。
その顔を見て、私が感じた違和感を少しは彼に植え付けずにすんだのではないかとホッとしたのですが彼は、

誰かに何か言われるかもしれないけど
これは僕が決めた事だから他の奴らには関係ない

とも誰に何かを聞かれたわけでもなく話し始めたのです。
もしかすると、悩んでいたのは色ではなく
その色の物を持つことでの周りの反応を考えていたのかもしれません。
となるとこの新しい世代にも
私が感じていたあの違和感はまだ残っているのだなぁと少し寂しくなりました。

今は、ランドセルも私が小学生の時とは比べ物にならないくらいカラーバリエーションも増え
制服も選択できるようになった時代です。
それでも根強く残る
男の子はこうであるべき
女の子はこうであるべきという空気感は
彼らが大人になった時にはよりなくなっていたらいいなと思うずぼらネコなのです。

多様性の問題とか差別の問題とか
そんな小難しい話ではなく
シンプルな話
自分の好きな物を好きなように持ち
好きなように生きれたら最高じゃん!!
って話です。
息子が言ったように
誰になんと言われようと自分が決めたことなのだから他の奴らには関係ないのです。

それでは、今日はこの辺で

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?