小説『ウミスズメ』第十三話:バンジージャンプ・図書室・アトリビュート
【前話までのおはなし】
結局僕は、ユトの家庭教師をすることになってしまった。
とはいえ、特にすることも無いので、僕たちは暇つぶしにユトの学校へ行ってみることにした。
少しずつ復学への免疫を付けるみたいな理由を付けてユトの父親に許可を得た僕たちは、彼女が通う中学校へ向かった。
小さい頃、学校と呼ばれる存在をテレビや漫画で知ってはいたが、特別な子供たちが行くところだと思っていた。友達を持ったこともなかったから、一人でいることを特に寂しいとも思わなかったが、興味本位で自分も