MJ the Musical
ロッタリーに当選したので、マイケル・ジャクソンの半生を描いたブロードウェイ・ミュージカル「MJ the Musical」を観てきた。
場所は、Neil Simon Theater NYC。
あらすじは、こちらが分かりやすかったです。
(児童虐待疑惑のコメント部分も同感でした)
中盤、クインシー・ジョーンズと手を組んでから、次から次へとアイコニックなジャケットを着替えては、ヒット作を連発して、マイケルが更なるスターダムを駆け上がっていく様は爽快。
この辺りの展開は、同じくブロードウェイ・ミュージカルで、クリント・イーストウッドによって映画化もされたJersey Boysのようでもある。
脚本の流れとしては、父親との関係がキーになっていて、スリラーの演出は凄かった。以下は、ハロウィーンの際のカーテンコール(?)の模様で、本編とはまた違う演出を楽しめる。
父親なしでは、マイケルはマイケルにはなれなかったかもしれないけど、彼に逃げ場はあったのだろうか。
リアルタイムで聴けなかった自分には、マイケル・ジャクソンの光よりも影の印象が強い。(まさに性的虐待疑惑に関する訴訟裁判や、彼のルックスに対する憶測に関するニュースばかりで、最終的には50歳の若さで亡くなってしまった)
このジュークボックスミュージカルを観て、マイケルのキャリアを遡る。
構成が1992年と、幼少時代、青年時代が交錯する。人生がいかに短く、あっという間に過ぎるかを思い知らされる。
ミュージカルを観た後は、自然とPVやライブ映像を漁ってしまう。
そして最終的に、始まりであるJackson 5のI want you backに戻ってきてしまう。
このキラキラした眼と表情、純粋で伸びやかな歌声を聴くと、舞台裏の家族や、抑圧的で搾取的な音楽業界の構造、パブリックイメージと容赦ない偏見、その後の悲痛なキャリアを思うと、胸が締めつけられる。
1人の才能溢れる少年に、あまりにも多くのものを背負わせ過ぎた。
マイケル・ジャクソンが自分を犠牲にしたものの上に、今のポップ・ミュージックがあるし、音楽産業もある。
I Want You Back.
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