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マダガスカル人に翻弄される日本人 Day626

こんにちは!

だいすけです!


今日は1日時間が空いていたので、

ちょっと昨日できなかった工場での

作業をやりに行こうと思い、配属先に

向かいました。


家を出る前に明日の予定の確認のために

職人に電話をかけました。


ですが、電話が繋がらず

呼び出しはかかるものの一向に

出る気配がありませんでした。


とりあえず、配属先に向かうことに

しました。


自転車で向かっていると、

急に電話が鳴りました。


画面にはさっき電話をかけた

人の名前が表示されていました。


電話に出るとスピーカーから

女性の声が聞こえました。


どうやら、職人の奥さんのようです。


「もしもし、旦那さんはいますか?」と

聞くと

「出かけてて、いないの」と帰ってきました。


「いつ戻ってくるんですか?」と戻る日にちを

確認すると

何か色々話していたのですが、意味が理解できず

もう一度、「旦那さんは帰ってきますか?」と

聞くと「いつ帰ってくるかわからない。」と

帰ってきました。


先々週から約束していたのですが、

こうやって反故にされることはよくあります。


また、明日も予定がなくなってしまったなぁと

僕に残された時間を憂いながら、どうしようか

と考えてしまいました。


もうそこまで時間がないので

すぐにリスケできるならまだなんとか

なるのですが、いつ戻るかわからない

という状況はなかなか困ってしまいます。


いつリスケしようかとか色々考えて

いるうちに配属先に到着しました。


すると、



農家が近くで脱穀をしていました。


ここは配属先の土地で、おそらく

手伝いをしているのだと思います。


僕も一緒になって少し手伝いました。


近くに脱穀機があったのですが、

使っておらず、なんで使っていないのか

聞くと

「米の取れる量より、草が機械に巻き込まれる

量が多いから使ってないとのことでした。」


たしかに、米よりも雑草の方が多いです。


場所によっては半分以上が

雑草のところもあります。


これは叩いた方が早いかもと

思ってしまう状態でした。


ただ、言われただけでは

納得がいかないタチなので

置いてあった脱穀機を

使ってみました。


結果は悪くはないですが、

想像通り草が多く下に詰まってしまい

あまりよくはなかったです。


キリの良いところで切り上げて

工場の方に向かうと



車が復活してました。


月曜日諦めていた脱穀機のデモを

やることができます。


これはいける!と思い

メンテナンスのスタッフに確認すると

使えるということでした。


担当者から使用許可が必要だったので

担当者のところに行くと


「まだあれは直ってないよ!

小さいタイヤが入ってるだろ?

ちゃんと確認しろよ。」と

言われてしまいました。


メンテナンススタッフがOK言ってたら

いけると思うだろと思ったので

「スタッフは直ったって言ってたよ」と

言ってみたのですが、

「まだ直ってない」の一点張りでした。


そう言われてしまえば仕方ないので

気を取り直して工場に向かったのですが、

担当者不在でしばらく待ってもくる気配が

ないので、また時間を改めることにしました。


配属先の外では

トラクターオペレーターの研修を

していたので、見学をしていました。


帰ろうかなとも思っていたのですが、

オペレーターの研修がちょうどプラウ

(土を返す機械)だったので

しばらく見学することにしました。


トラクターが動いているところを

眺めていると突然電話が鳴りました。


画面を見るとさっきの職人からの

電話でした。


またなんだろう?と通話ボタンを

押すと、向こうから職人の声が

聞こえてきました。


「帰ってきたの?」

「帰ってきたよ!」と元気な声が

聞こえました。


明日の予定を確認すると

しっかりと覚えていたようで

予定通り行くことになりました。


予定が復活したのを少し喜んでいると

今度は遠くから車のクラクションの音が

聞こえてきました。


僕ではない誰かを呼んでいるのだろうと

聞き流していると遠くから

「ダイスケ!行くぞ!」と大きな声で

運転手が呼んでいました。


どういうこと?と思いながら

「いけるの?」と聞くと

「もちろんだよ!何運ぶんだ?

どこ行くんだ?」と僕の質問への回答も

ほどほどにもうすぐに出発するつもりで

質問攻めに合いました。


今日はマダガスカル人に

翻弄されまくっています。


そんな日もありますよね。


必要なものを載せて、すぐに

車を出発させました。


村に向かっている途中、

兄弟と思われる子供たちを

発見しました。


車が彼らのそばを通り過ぎると

女の子が「乗せてくれませんか?」と

声をかけてきました。


大人が声をかけてきて、乗り合いになる

ということは割とあるのですが、

子供は珍しいです。


運転手も快く

「いいよ!乗んなよ!」と

応え、子供2人を助手席に乗せると

最後の1人が外で泣き喚いていました。


どうやら泣きながら「乗りたくない」と

言っているようで僕と運転手は

「大丈夫だよ!乗っていいよ!」と

乗せようとしたのですが、泣いたまま

乗ろうとせず、しまいには驚きの一言を

放ちました。


「人攫いかもしれないからやだーーーー!!」

「えええええええええええ!!!!」


僕らの良心を踏み躙るような一言でした。


後から運転手に聞いてみるとまぁそういうのは

あるらしく、そう言われてもしかたないようです。


運転手もその一言を聞いた瞬間、

まるで汚いゴミが乗っているかのように

さっきまで乗せていた子供たちを

追い出しました。


まぁそんなふうに言われたら

そうなるのも理解できます。


でもまさか「人攫い」なんて。


また一つ良い思い出ができました。


子供達が乗るところまでは

こんなこともあるんだなぁと

ちょっとほっこりとしていたのですが、

大どんでん返しを食らいました。


気を取り直して、

村に向かい、無事に機械を届けることが

できました。


その間も、ちょっと腹が立っていたのか

運転手はずっとその子供達の

話をしていました。


まぁ気持ちはわかる。


運転手は先に帰し、僕はここで

しばらくデモンストレーションを

していました。




去年使った脱穀機もなかなか

ボロいやつだったのですが、

今回のやつもなかなか癖のあるものを

つかまされたようです。


ペダルが脱穀機の足よりも下に

下がる仕様になっていて、土にめり込まないと

ローラーを回せないという

驚きの組み方になっていました。


とりあえず、石を下に噛ませて

地面にペダルがぶつからないように

調整しました。


こんなことは言いたくないですが、

配属先の機械で除草機以外良い製品と

出会ったことがありません。


なかなかいい思い出を作らせてくれないのが

配属先の機械です。


なんとか、デモンストレーションも

終わり、機械はしばらく置いておくことに

しました。


帰りに、大量にグァバをもらってきました。


この時期は収穫時期なので

色々野菜をもらえます。


農家からこういうのをもらえたら

お近づきになれたという一つの証拠だと

前職では思っていました。


やっとそういう関係になれたのだと

思います。


今日は久しぶりに自転車で

10キロほど離れた村から帰ってみました。


一言で言うと疲れました。


体力全然戻ってません。


むしろ落ちてます。


体力も少しずつ戻さなければ。


と言うことで今日はこんな感じ。


それじゃあまた!

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