G1クライマックス34の総括②
こんにちは。
今回もプロレスについて書きます。
前回に続いてG1に出場した各選手への感想と思いを書き残したいと思います。
今回はBブロックの選手について書きます。
House of TortureとWar Dogsが好きなのでそこの選手に肩入れ気味になることと、一部の選手には厳しいことも書くので、そこのところはご了承ください<(_ _)>
※以下、敬称略とさせていただきます。
デビッド・フィンレー
決勝には出れませんでしたが、リーグ戦1位通過という結果はバレットクラブ総帥の貫禄を見せたと思います。
リーグ戦でも外国人選手相手には一人も負けなかったことや竹下に勝ったのはトップ外国人と野毛道場育ちの意地も感じましたね。
本当は彼に決勝まで行ってほしかったです。
幕張でのザックとのタッグマッチがなかなか見応えがあったので、いずれザックとのシングルマッチが見たいです。
辻に連敗したことや最終戦でヨシハシに負けたのは残念ですが、今後はGLOBAL王座の防衛を重ねつつ、そろそろジェイホワイトとシングルしてほしいなと思います。
来年の1.5はAEWも含めた東京ドームでの合同興行なので、やろうと思えばできるんじゃないでしょうか。
フィンレーにとってジェイは同時期に道場に入ったライバルでありながら、実績の面では大きな差をつけられています。
だからこそ、ジェイが唯一果たせなかったG1優勝をフィンレーに果たしてほしいという思いがあります。
来年のG1にも期待しています。
Konosuke Takeshita
このG1のMVPと言っても過言ではないほど素晴らしい試合を見せてくれました。
後楽園のファンタズモ戦や名古屋の後藤戦をはじめ、ほぼすべての試合が好勝負ないしは名勝負だったと思います。
5勝4敗という結果は思っていたよりは負けたなという印象ですが、それ以上に強烈なインパクトを残したと思います。
新日本生え抜きの新世代の選手たちにも良い刺激になったんじゃないでしょうか。
しばらくは新日本には参戦しないようですが、ぜひともまた来てほしいです。
コメントで語った棚橋への復讐や"メンター"から託されたストロングスタイルなど、まだまだ新日本でやってほしいことはたくさんありますからね。
辻陽太
正直、G1を優勝するには少し早いかなと思いました。
新日本の新世代の選手の中ではトップだと思いますし、新世代の台頭が急務なのは理解はできます。
しかし、今の時点ではそれを心の底から応援できないというか。
竹下があまりにも凄かったというのもありますが、辻ももう少し試合内容が磨けるといいなと思いました。
良かった点も書いておくと、Bブロックのメンツを見たときからこのG1は辻にとって試練になると思っていました。
というのも、彼が今年に入って負かした相手が5人もいるからです。
彼ら全員に負けてもおかしくなかったと思いますが、ジェフコブや成田にリベンジを許さずに勝ちきったのは流石だと思います。
まとめると、彼のG1優勝はまだ少しだけ早いかなと思いました。
今年じゃなければダメなんだという執念の差がザックとの決勝に出たのかもしれません。
とはいえ、彼も自負している「メインイベンター」には何の文句もありませんので、できるだけ早くに内藤に勝つことと来年のG1優勝を目指してほしいです。
成田蓮
このG1で見事にスタイルを確立した選手だと思います。
口さがない人は未だに彼に対して罵詈雑言を並べていますが、「嫌い」「うざい」という感情が上回りすぎて試合をしっかり観てないんだろうと思っています(キッパリ)
確かに玄人向けな感じはありますが、少なくとも今回の成田の試合を観てれば仲間の乱入がなくても試合を組み立てられることは火を見るよりも明らかです。
金丸から受け継いだであろう徹底した膝殺しは猛威を振いましたし、傷心のファンタズモ相手にヒクレオとのハイタッチを想起させる挑発を行ったり、フィンレー相手にも負けはしましたが怯むことなく殴り合い、ヒールとしては彼に勝ったように感じました。
最終戦のTakeshita戦でも前哨戦から徹底的に膝を攻撃し、負けはしたもののかなり肉薄したと言えるでしょう。
成田はトーチャーに入ってもそれまでに培ったものを捨てていないのがいいですね。
柴田、鈴木、金丸のエキスに反則を織り交ぜたスタイル、僕は好きですよ。
それで、数年後には悪かった頃の鈴木みのるのようになるんじゃないかなと期待しています…!
下半期は今のところノーテーマのようですが、TV王者のジェフコブとNEVER王者のHENAREに勝っているので、どちらかには挑戦してほしいです。
ボルチン・オレッグ
思っていた以上に「凄かった」です。
以前からボルチンシェイクなどでとんでもないパワーがあることはわかっていましたが、それが内容にも結果にも出てきているのが凄いと思います。
正直2勝7敗ぐらいで終わると思っていたので、不戦勝込みといっても4勝したのは凄いと思いますし、成田とTakeshitaに勝ったというのは大きいと思いますよ。
どちらの試合も納得できる試合内容での勝利でしたからね。
フィンレーやHENAREにも実力を認められてWDやエンパイアにスカウトされていましたが、僕はボルチンには本隊のまま最強外国人になってほしいなと思います。
ジェフ・コブ
今年も期待通りの活躍をしたと思います。
昔から思っていますがあの体型とパワーで跳べるのは凄すぎますよ…
ただ結果は少し微妙かもしれません。
2021年のG1ではリーグ戦で8連勝したこともあるので、決勝トーナメントに進むかなと思っていたのですが、勝率が近い相手に負けてしまったのが痛かったですね。
9月にTV王座のタイトルマッチをやるようですが、NJCに続いて辻に負けてしまったのは痛いなと思います。
ここは防衛してもらって、長期政権を築いてほしいと思います。
HENARE
NEVER王者にふさわしい戦いを見せてくれたと思います。
負けてしまったものの、ジェフとの王者同士の同門対決やフィンレーとの野毛道場対決は面白かったです。
ただ、石井や鷹木のような同型のバチバチやる選手には素晴らしい試合をするのですが、それ以外の選手には少し微妙な感じもします。
今後は高橋ヒロムとNEVERのタイトルマッチを行うようですが、ここは防衛してもらって、G1で負けた成田へのリベンジや2月の後楽園で壮絶な試合を行ったゲイブとのタイトルマッチが見たいです。
HENAREとゲイブは田中将斗、石井、真壁、柴田、鷹木などのいわゆる"バチバチ"のNEVERを受け継ぐ二人だと思いますので、両者ノックアウトで引き分けになった2月の続きをNEVERのベルトを賭けてやってほしいですね。
上村優也
辻戦で腕を痛めて欠場となったのは残念でしたが、序盤の勢いとマイクやドキュメンタリー動画は心を打たれましたし、決勝に進んだ3人全員に勝利しているのも、今回のG1で株を上げたといえるんじゃないでしょうか。
「バチバチやるだけがストロングスタイルじゃない」という彼の発言には惹かれるものがありました。
正直ここまでやるとは思っていなかったので、良い意味で期待を裏切ってくれたと思います。
新世代の選手の中で一番「エース」らしさ、「主人公」らしさがあるのが上村だと思います。
この「エース」を棚橋選手のようなエースと定義するなら、それを受け継いでいそうなのが上村だと感じています。
「新エース」を名乗る海野のエースは棚橋選手のそれとは違うように感じます(だからこそ「"新"エース」と名乗ったのかもしれませんが)
だからこそ、僕は上村には本隊にいてほしいです。
今のユニットは正直そこまで存在感がないというか…
TAKAとタイチを除く3人は本隊でもしっくり来ると思うんですよね。
とにかく、上村の回復を祈りつつ彼の今後が非常に楽しみになるG1でした。
エル・ファンタズモ
正直、何のためにG1出てきたんだと思っています。
ひとりぼっちになっての傷心ストーリーをやるのはいいのですが、G1をフルに使ってそれでもなお中途半端な結末になっているのが不満ですね。
上村戦やTakeshita戦は試合内容も良かったのですが、そこでようやく火がついたかと思いきや、最終戦のフィンレー戦から邪道とのいざこざを始めて最後の両国でも特に何も起きませんでした。
まあEVILの揺さぶりと勧誘が露骨すぎたのでトーチャーには入らないだろうなと思っていましたが。
以前のnoteでも書きましたが、最終戦で因縁のあるフィンレーに勝ってGLOBAL王座に挑戦だと思っていました。
しかし、フィンレーどころかタイトルホルダーの誰にも勝てず、結果も最下位という…
2年前鷹木に勝った「CRⅢ」も出すことなく、勝った試合も全部丸め込みでしたし…
フィンレー戦なんかCRⅢを出す絶好のチャンスだったじゃないですか…
彼の身体能力やTakeshitaやオスプレイとの試合内容は素晴らしいだけにどうにかならないんですかね。
ジュニアヘビー級時代も靴に鉄板を仕込んでいたネタを1年ぐらい引っ張りましたし、もう少し良い活かし方があると思います。
今後は海野とタッグリーグに出てほしいです。
この二人は非常に華があって魅力的だと思うので、タッグ戦線も盛り上がるんじゃないでしょうか。
本隊の日本人と外国人のタッグというのも新鮮な気がします。
後藤洋央紀
負け越したとはいえ試合内容も良く、決勝に進んだ3人全員に勝利するという結果を残しました。
正直若手の踏み台にされて終わりそうな予感がしていたので、辻に新技でNJCのリベンジを果たしたり、Takeshitaやフィンレーに真っ向勝負で勝ちきったのは素晴らしかったです。
後楽園のマイクと娘さんの涙を見て泣きそうになりました…
今回のG1出場選手では最年長ですが、それを感じさせないほどコンデイションも試合内容も良かったです。
まあ上村や成田には勝ってほしかったですが…
とはいえ、僕が後藤に望むのはIWGPヘビーだけですので、G1を逃したのは残念ではありますが、まだまだシングルでもやれるということを存分に示してくれてよかったです。
まとめ
長くなりましたがG1の総括はこれで終わりです。
一部選手にはきついことも書きましたが、それは期待を込めて書いているつもりです。
今後の展開も楽しみですが、しばらくはnjpwworldで過去の試合を見返しましょうかね。
以上になります。
読んでくださってありがとうございました。