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沈【2019/05/04】

頭が重い。

突っ伏していたベッドから顔をあげて、冷蔵庫にお茶を取りに行こうとしたら、視界がぐらついた。小説であればこのまま倒れるところであろうが、現実は良くも悪くもつまらない。
ただ全身に纏わる倦怠感と疲労感を引きずりながら、喉を潤して、体温計を探した。

36.9度。

微熱とも何とも言えない温度。もともと体温は低く、朝一では34度代だったこともあるのでたぶん微熱。
中途半端におかされた体をふたたび引きずって部屋に戻る。数年前に結婚した友人などからメッセージの通知が携帯に届いている。
何も見たくない。考えたくない。
東京では局所的に雷雨もあったようだ。ここは中途半端な曇天。外で子供の遊ぶ声が聞こえる。自分にはあんな頃は無かった。ずっと隙間を生きてきた気がする。

どこか遠いところに行きたい。

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