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インスタ映えが先か付加価値が先か。【2019/07/11】
この二週間は本命の就職活動で忙しくしていた。
自分なりに区切りや成果があったときにはご褒美としてカフェに籠ることにしているのだけれど、今日はふと「インスタ映え」について考えていた。
僕もカフェ巡りが好きなのでいつも良さげな喫茶店を見つけてはコーヒーとケーキを頼み写真をTwitterにあげている。自身の記録としてやってはいるのだけれど、実際ほかの人からいいねや反響があると嬉しいのは事実である。大した手間でもないし、ちょっとした努力で承認欲求が満たせるのだから、綺麗で「映える」写真を撮る努力をしてみたくなるものだ。インスタ映えをしたい人の気持ちは少しわかる。
昨日はちょうど友人と鉱物をモチーフにしたバーに行ってきた。専門が鉱物なのでとても面白かったし、(鉱物学的にも)ちゃんとしていたので満足なのだが、ちょっと値段設定が高くない?と思ったのは正直なところである。
このちょっとした値段の高さは、インスタ映えグルメにはよく見られることで、デザイン性やブランド性に付加価値をつけているのだと思う。このとき、インスタ映えをしたい側の心理として
「インスタ映えしたいから、高くても買う」
のか
「高かったのだから、インスタ映えで付加価値を実感したい」
のかどちらが最初なのだろう。売る側は高くてもインスタ映えをしたくて買う人がいるのをわかっているから高くするし、買う側は高かったのだからさらにインスタ映えをしようと躍起になるという、正のフィードバックを生んでいると思う。
意外と「安上がりにインスタ映えしたい!」という欲を前面に出している人は少ないように感じる。すると、インスタ映えの本質は自己承認欲求よりも、この高価さのコスパを埋めるための付加価値の生成、そしてそのループに嵌って錯覚することにあるのではないかと思った次第である。
皆がどういう風に考えているのか、興味があるところだ。
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