bed time story ｜情景
傘から少し出て
見上げると
お日さまが
顔を覗かせました
「きみがそのお日さまだよ」
やわらかな声が
いたずらな調子で
ささやきます
世界中が咲うんだ」
そうやって
風は寄り添い
花をより匂やかにするのです
（※「咲う」は当て字ではなく、辞書にある使い方なんですよ。最近知ってうれしくなったので使ってみました。→用例「花が咲い、鳥が歌う」）
ベッドタイムストーリー
夜伽話といってもお伽話
シェヘラザードがシャフリヤールに語りかける
眠りに落ちる瞬間に現れる
彼の中のおさなごころへ
おとなの彼が眠りにつけば
子どもの彼が目覚めるから
そんなふうなおはなしのかけら
名づけ得ぬものに
呼び名を与えるために
──ポエム好きのシェヘラザード＆シャフリヤールがいてもいいかもと思って、「枠物語」的に詩を書いて。
興が乗ったので、もう少し深掘りするかと改めて書き下していたら、こんな詩になって、仰天したのでした↓
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