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あなたのゴミはだれかの宝

一か月ぶりの投稿となります。
定期的に投稿されている方を尊敬します。
書くことって、エネルギーがいりますよね。

物の価値って絶対ではないという出来事を書きます。

ある日、玄関のピンポンが鳴り、開けてみると、10年くらい前に教えていたピアノの生徒さんのお母さまがお立ちになっていました。

とても恐縮したご様子。
「もし、だめなら、だめっておっしゃってね」

私の心の中 「え、なに???」

お母さま  「お庭のカラーリリーを少し分けていただけませんか。」

カラーリリーをご存じない方に説明いたしますと、水芭蕉に似た白い百合のようなシンプルなお花です。

このカラーリリー、放っておくと 無限に増えていき、夫も私もどうしたものかと雑草のような扱いでした。夫も私もガーデニングのセンスがないので、そのままで、毎年大量のカラーリリーさまが、前庭にはびこっています。

そういえば、息子さんがレッスンに来ていた時も、私にとってなんでもない花を、きれいだ、きれいだ、すばらしいとおっしゃっていたのを思い出しました。

なんでもどなたかの結婚式に飾るブーケを作りたいらしく、それを1930年代のテーマにしたいということでした。子育てが終わってから、フラワーアレンジメントのコースに行かれているそうで、そういえば、水彩画もなさっていたようなので、アートがお好きな方なんだと思います。

私は、へ~私のゴミが どなたかの人生の重要なイベントの一部になるのか~ と感心しました。夫も、全部もっていってもいいといえ、と言っておりました。もちろん、わたしも好きなだけ持っていってくださいね、答えました。

仏教用語で いっすいしけん(一水四見)というそうですよ。
同じものを見ても人それぞれ。


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