英文ライティングで時制の一致で困った時は...

時制の一致って、一度は学校で習ったことがあるかもしれません。

そう、主節の動詞が過去形になると、that節の中の動詞や助動詞も過去形にしちゃうってやつです。

今回は時制の一致の極意についてです。

「彼は言った 彼が彼女を愛していると。」

これを英語で書くとどうなるでしょうか。

A) He said that he (loves)her.
B) He said that he (loved) her.

どちらも正しいです。

「彼は証明した 地球が太陽の周りを回っていると。」これはどうでしょうか。

C) He proved that the earth ( goes ) round the sun.
D) He proved that the earth ( went ) round the sun.

これもどちらも正しいです。

僕は物理上の真理は時制の一致の影響は受けないと教えてきたのですが実は、世界有数の英語の参考書には以下の記述があります。

マイケルスワン著 オックスフォード実用現代英語用法辞典では、

「元の話し手の現在および未来が、依然として現在であり、未来である場合には、伝達者は元の話し手の時制を用いても、変えても構わないことがしばしばおきる。どちらの構造もよくつかわれる。」とあります。goesでも、wentでもどちらでもいいということです。

He said that he ( loves ) her.  は、彼が「愛している」と言った時点でも、そして「現在」の時点でも変わらず「愛している」のなら、lovesでよいのです。そして また、lovedでもよいのです。

ところが積極的に過去形を使うときもあるのです。

①話し手の話が正しくないと思っている時
②その真偽がはっきりしない時
③情報が自分からでなく、元の話してから出たことを強調したい場合は過去形で常に書きます。

例をあげましょう。
He said that she ( broke )the window.
など。

上記①②③の場合に当てはまる時には、積極的に、He said that she (broke) the window.と すべきです。①彼が「彼女が窓を割った」と言っているけど彼女はそんなことしないでしょ。②彼が「彼女が窓を割った」と言っているけど本当に彼女はそんなことしたのかなあ。③彼が言っていることだから

まあ、結局、情報ソースが信頼できねーと言う時には、積極的に過去形にしなくちゃならないと。逆に、言った時点の話が今でも続いていると信じているのなら現在形でもいい。(でも過去形でもいい)

さて、現在形でも過去形でもいいならば、だったら、ライティングの際には常に主節に合わせて過去形にするのが無難だし、実用的なんでは?と思いました。

僕自身も、したり顔で、時制の一致の「例外はね…」と高校生に教えてきたので汗顔の至りです。

that節内の時制は「原則、主節に合わせる。」これでいいのかなあと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?