不可解が起こる家

今の家に住んで20年。

引越し当初は新築の一軒家。
今は築年数も経ちボロボロだけど 笑

娘達は自分の部屋が出来て
とても喜んでいた。

引越しと共に転校もさせてしまい
最初は不安もあっただろう。

長女は"四人姉妹"と称した
仲良しの女友達と今でも
旅行やイベントやらに行ってるようだ。

次女は見事にヲタクに育った 笑
推しが時折かわるけれど
イベチケが当たる度に
地方へ飛んでいってしまう。
最初は誰に似たんだ?と
不思議に思っていたけれど
最近になって私に似たのねと
思わずフフフ…と笑ってしまう。

その次女が引越ししてきて
そんなに年数が経っていない頃、
部屋が怖いと言い出した。
何をそんなに怖がるのか?
良く話を聞くとベットの枕元に
並べてあった漫画の単行本が落ちてる
と、言うもんだから
私は「風でも吹いて落ちたんちゃうの?」
軽く言うと真剣な顔で泣きそうな声で
「ちゃうもん!窓閉めてたし!
1冊や無くて全部バサーッて落ちてるねん!!!」

うーん…
ちょっと考えてから
「パパか姉ちゃんが悪戯したんやろ。
気にせんとき!」と、その時は収拾した。

私は心の中で
まぁ…
たま〜に誰もいないのに二階で誰かドタドタと
歩く音は聞こえるけど気にしなーい!

そして、それから月日は流れ
その日娘達は義実家に前日から泊まり
夜遅くに帰ってくる予定の日で
私と当時飼っていた猫とリビングで
寛いでいた時のことだった。

夜8時位だったか…
私は本を読んで集中していた。
猫は足元でゴロゴロしていた時、

ガチャンッ!!!
リビングの扉のドアノブを回す音がした。

えっ!?!?
私は誰も居ない筈の扉の磨りガラスを見つめた。
チラッと猫を見ると姿勢を直し
扉を凝視している。
嘘やろ!?
私はパニックになってT子に急いで電話。


T子とは若い頃バイト先で知り合い
意気投合して今でも付き合いがあるのだが
そのT子の家系は婆様、母親、T子、T子弟と
かなり強い霊感一家。
そんな家系だから婆様が普段から世話になる
拝み屋さんも居てたそうだ。

話を元に戻そう。

数回の呼び出しでT子の声が聞こえた。
私はあんあわとしながら
先程リビングで起きた事を伝えると
T子は「ちょっと待ってな…遠隔で視るわ」と。

暫くの沈黙の後、
「えっと…リビングの向こうの辺に
髪は背中位の長さで後ろはVにカットされた
白いカッターシャツ着た女の人が居るわ。」


ぎゃーーーー!!!
無理無理無理無理!!!!
どうしたらいいの!?

半べそかきながら私は聞いた。
そしたらT子から家の換気しろとの指示。


はい!?!?
リビングの扉を開けて、
その奥の和室の窓も開けろと。

嫌アァァァァ(泣)
そんな女の幽霊さん居るのに!!
扉開け、そこ通るの!?
無理無理無理無理無理無理!!!

駄々をこねる私を宥める様に
言う通りにしろと、T子。
「電話切らんといてよ?」と
子機片手に恐る恐るリビングの窓全開。
扉も怖がりながら開ける。
当然ながら何も視えない私は
かなり騒ぎながら和室の窓も全開にした。
何故か私は、この家の和室を
あまり好きでないので速攻飛び出した。
今思えば、どんだけビビってるねん!
と苦笑する(滝汗)

とりあえず子供達が帰ってくるまで
電話を付き合って貰った。

そして数日後、落ち着いた頃に
T子が話した内容が
更に私を恐怖に陥れた。

「いや、ショコラちゃん怖がるから
今迄黙っててんけど…
前に夕方ショコラちゃんちの家電に
電話した時に誰かが電話取ったから
"もしもし?"って話し掛けたけど
なんの返事も無いのよ。。。
おっかしいなぁ?って。
耳を澄まして聞いてみてんけど
なんの音もしないねん…
ホンマ、無音。
あ、これヤバいやつや…って
黙って電話切ったって事があったんやけど」

いや、ヤメテ?(号泣)

こういう出来事が続いたので
お祓いを決意したのですが、
そのお話はまたの機会に!

                      【おしまい】

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