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お盆なので

去年からバタバタと駆け抜けて一気に夏。
お盆休み。
御先祖様が精霊馬に跨り帰ってくるという時期。

世間がお休みな事もあり
色んな方とSNSでお話が出来た。

生来、怖い話が大好き。
その中で思い出した。
私の体験談。

短いけれど
宜しければ読んで下さい。

あれは何年前だろうか。
仲良しのTが、あまり笑わなくなった。

私は鈍感馬鹿なので
彼女の変化に気付いては
居たものの
状況はいつか好転する
そんな無責任な
お花畑論を彼女に語った。



ある日の事だ。


夢の中で誰かが
必死に泣きながら
何かを訴えかけてくる。


私は
「アッ…Tのおばあちゃん!」

会ったことも無い
ましてや既に亡くなっている
友人のお祖母様だと
何故か理解したのだ。

お祖母様はメソメソ泣きながら
「Tが…Tが…」と必死に訴える。

聞いてる内に理解したのは
Tが自死を考えているから
助けて欲しい。との事だった。

朝、目が覚めた私は
Tに電話を入れた。

夢の出来事を説明。
黙って聞くT。

全てを聞き終えて
ポツリ、ポツリと語り出す。


実は…
彼と連絡が取れなくなって
取れても何故か
言い訳ばかりするし

こんな苦しいなら
いっそ死んじゃおうかな…
って考えてたんだ。

泣くことも無く
淡々と。

そう、淡々と語るT。


そんなに!?
そんなに思い詰めてたんだ…

私は
なんてトンチンカンな
慰めをしてたんだ…


言葉に詰まった。



「おばあちゃん心配してるよ!?」
そんな事しか言えなかった。


それでも
お祖母様の願いは届き
今でも元気に過ごしている。


孫思う、祖母の愛。
死しても尚
その心、永遠に。

素晴らしいね。
感動したよ。


そんなちょっとした
不思議な出来事を
思い出したので
今日は書き綴ってみました。

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