不確定

私は友達に恋愛相談すらできない臆病者だったらしい。

久し振りに会った友達に一つ話を聞いてもらおうと思っていたのになかなか言い出せずにいた。
軽くジャブを打つ気持ちで「そういば10年以上の付き合いになるのに恋愛関係の話をしたことないよね」と言ってみたら「する必要ある?」と返されたので意気消沈したのはかなり大きかった。

そうなのだ。今までの私の交友関係といえばオタクばかりで、「恋人なんていらない(人によっては二次元に恋人がいる)」ような人がほとんどだった。私も例に漏れず「彼氏なんていても面倒臭そう」とか何とか思っていた。
今まではそれで良かったが、四半世紀ほど生きてきてそれが仇になる日が来ようとは思いもしなかった。

だから今まであまり恋愛の話をしてこなかったし、聞いたとしても「二股をしたことがある」とか「以前に彼氏に首を絞められて怖かった」とかネガティブな話題ばかりでいい印象もない。
大学の授業でも「恋愛は幻想である」とさんざ言われてきたのもあって敬遠していたのは確かだった。

自己解決、もしくは全くの第三者からのアドバイスという道しかない。早々に占いをあれこれ見ていたのはもしかしたら正解だったのかもしれない。


明日。明日で終わってしまう。明日の自分は上手くやれるだろうか。
明日で本当に縁が切れてしまったと確信したら、私はどうなるだろうか。
10年前にも失恋は経験していたけれど、その時もかなり引き摺ったのを覚えている。またあれが来るのかと思うと辛いものがある。

安定した仕事もなく、金もなく、不健康で、輝かしい未来など全く想像できず、恋も上手くいかないとしたら、私は幸せになれる才能をこれっぽちも持ち合わせていないに違いない。

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