安心と猜疑心

情けない片想いが続いている。
何をしていてもうわの空になってしまうし、しきりに占いサイトなどを覗いてしまう始末。

物は試しと思って占いアプリの掲示板的な場所に片想いの状況について相談したところ、「振られるのを恐れてアクションを起こさないなら貴方にとってそれまでの相手なのだろう(要約)」といった内容が返ってきて少し落ち込むなどした。
まぁ確かに。正論ではあるのだ。

結局は占いというツールを通して背中を押してもらいたいだとか、ポジティブな気持ちになりたいだとかそういう魂胆なのだ。だから否定的な意見はどうしてもシャットアウトしてしまいがちになる。あくまで私の場合は、であるが。
都合のいいことだけ信じていたいのは多分、多かれ少なかれ誰にでもあるものだと思っている。

だから、彼がしっかりと目を合わせて話をしてくれるのを肯定的に捉えている。少なくとも嫌われてはいないのだろうと。恋愛対象にはならずとも、人としては悪くないヤツだと思ってくれているだろうと。
偶に冗談を言うのも、私がノリのいい人間だと思ってくれているのだろうと。
体調の変化にも気付いて声をかけてくれるのも。
などと書いている途中で、「彼が底抜けに優しい人間なだけなのではないか」という大いに在り得る可能性があることに気が付いた。

そうだとしたら、やはり私は大衆の一人に過ぎないのだ。

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