流産手術を終えて

稽留流産が発覚してからもつわりは続いた。本来なら10週に入るくらい。ピークかってくらい身体がだるい。流産なのはわかっているのにつわりが継続するのはかなりしんどかった。この辛さはなににも繋がらない。それが精神的にきつい。

流産手術の前に内診をするんだけど、その時にまた心拍の止まっている赤ちゃんを見るのが辛かった。やっぱり動いていない。
そのまま膣の中にダイラパンという細い棒を入れた。お腹が生理痛のように痛む。その後は病棟に上がって休んでくださいと言われたけど、担当の看護師さんがなかなか来ず。病棟は妊婦さん達が入院するところで、さすがに妊婦さんを見かけることはなかったけど、新生児が目の前を通るし赤ちゃんの泣き声は聞こえるしで、流産手術を控えた私にとっては地獄のようだった。お腹は痛いし、かなり心細い。

やっと担当の看護師さんがきてベッドに案内される。脱水にならないよう点滴をしてもらうが、血管が見えにくいらしく悪戦苦闘した後にグリグリ刺されてめっちゃ痛い。お腹の痛みは落ち着いたので手術の時間まではゴロゴロしていた。

そして手術。麻酔ですぐに寝てしまったので痛みは全然なかった。ただ、ベッドに戻るときに一瞬意識が戻って、気持ち悪いのとお腹が痛かった。しばらくするとなんだか寒くて、布団にくるまっていた。

麻酔から目が覚めたら看護師さんを呼んでトイレに行き、そのまま帰ることになった。全身麻酔のため、その日は旦那さんの送迎。帰ったらお菓子をボリボリ食べてから眠った。

次の日は家でゆっくり過ごし、術後2日目に仕事に行く。職場の人に流産を知られているためかなり気まずい。4人くらいに「なんて言ったらいいのか…」と声をかけられ、ありがたさ半分、そっとしておいてくれ…半分。仕事をしていたらお腹が痛くなってきて、精神的にもきついし、休みをもらえばよかったと後悔する。1回出ちゃうとその後は休みづらいしね。

つわりはすっきりなくなり、なんだか不思議な気分。私はつわり軽い方だったと思うけど、お腹の赤ちゃんがいなくなると、すっとだるさも消えるんだな。
ただ、術後何日かしてから腰痛や頭痛も出てきて結局体調が悪い。健康で元気な身体はいつになったら戻ってくるんだろう。

メンタル的には、1週間経ってもやっぱり流産のことを考えてしまうし、ふとしたときに泣きたくなる。検索もやめられないし。なんと言っても仕事に行きたくなさすぎる。体力は戻ってないし、腰痛やらがしんどいし、今まで仕事をセーブしてもらってたのでどうしても妊娠してたときのことを思い出してしまう。

術後の経過観察で産婦人科に行ってきたけど、なんかもう産婦人科自体がトラウマ。今は赤ちゃん見たくないのにたくさんいるし、幸せそうなお母さんたちを見ると惨めになってしまう。不妊治療病院の方が落ち着く自分も嫌だけど。

産婦人科の先生が言うには生理1回きたら妊活していいとのこと。その前に赤ちゃんの病理検査でなんか怖いこと言われたけど全然頭に入らなかった。専門的すぎてなにもわからん。ちゃんと質問すればよかったのに、ぼんやりしてしまった。とりあえずちゃんと生理がくれば大丈夫みたいだけど…。不妊治療病院で聞いてみよう。

気分転換に旅行でも行こうと思ったけど、思ったよりはやく移植できそうな感じでよかった。旅行に行くより早く治療再開したい。でも今はゆっくり身体と心を休めよう。…仕事行きたくないなー。