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70年代のジェネシス(プログレの作法)

プログレについて以前書いたけど、煮え切らずに終わってたのでまた書こうと思う。

とりあえずプログレ5大バンドの中のジェネシス。5大バンドの中では間違いなく最下位だと思うけど、80sにジェネシスメンバーのフィルコリンズとピーターゲイブリエルが大ヒットしてて私はそのあおりを受けて全アルバムを購入して聴いた。

74年の5枚目のアルバムに「月影の騎士(selling england by the pound)」というのがあって、マニアの中ではそれがジェネシスのキャリアの最大の名盤と言われている。イギリスの評論家も全員満点だったとか。もちろん80sの大ヒット「invisible touch」も含めての話だ。

そんでその中にいかにもジェネシスらしいこの曲があってまあこれがプログレってやつなのかな~と思っている。もちろん素晴らしい曲だ。

構成はこんな感じ。

①、クラシックのようなピアノソロで始まる。けっこう凝っていて変拍子がバンバン入る。世界観はロックではない。キーボードのトニーバンクス作
②、ピーターゲイブリエルの歌。8ビートのまあまあ普通の歌。ピーター作
③、ピーターのフルートソロ 印象的なメロディーが提示される。ギターのスティーブハケット作
④、①と同じメロディーがシンセと強烈なドラムで演奏される。盛り上がる。
⑤、スティーブハケットの泣きのギターソロ。③のメロディーが再び現れてさらに盛り上がる。
⑥、②と同じピーターの歌で締める。

何度も何度も数種類のメロディーが交互に繰り返されて徐々に盛り上がって、大団円を迎える。そのフレーズはロックでありがちなR&Bのフレーズではなくてクラシックやイギリスの童謡/唱歌を思わせるものでなければいけない。特にSEみたいな効果音やいつ終わるか分からないアドリブ合戦もいらない。

これが私の考えたプログレなのだが、たぶん違うだろうなとも思う。

そんでジェネシスだけどYouTubeの時代になってピーターゲイブリエルの演劇風のステージパフォーマンスが有名になって、これが本当のジェネシスの姿だったのか~と話題になってプログレ5大バンドの仲間に入れてもらったらしい。

おしマイケル。

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