収集車のお兄さん、ありがとう

ボクは家の草むしりをしていた。
虫に刺されないように長袖・長ズボン・帽子・マスク・長靴という姿で汗をぼたぼた落としながら草と闘っていた。

ゴミ収集車がゴミ置場の回収にきた。
今日は週2回ある燃えるゴミの日の2回目。
1回目は週末のゴミが出されているから量が多いけれど、2回目は量が少ないことが多い。
今日もいつも通り、出ているゴミの量は少なかった。
収集車はあっという間にゴミの回収を終え次のゴミ置場へ向かって行った。

あー・・・、心の声が漏れる。
本当はゴミ収集車が来る前に草むしりを終えたかった。
抜いた雑草を回収してもらいたかった。
急いで草を抜いていたけど、急ぐことはやめた。

草むしりを続けていると車のエンジン音が近づいてきた。
収集車だった。

収集車はボクの前で止まって運転席からお兄さんが顔を出して「雑草を回収しますよ~」と声をかけてきた。
ボクはびっくりして「まだ草むしりは終わってないんです」と答えた。
お兄さんは運転席から出て途中までのを回収しますねとボクの持っていたゴミ袋を預かって雑草だけを収集車に飲み込ませた。
ボクは動揺しながら空になったゴミ袋を受け取り「ありがとうございます!」とお礼を言った。
運転席に乗り込んで会釈してきたお兄さんに会釈を返して収集車を見送った。

収集車のお兄さんに草むしりしているところを見られたし、綺麗にむしらなきゃと意気込んでボクは草むしりの続きをした。

今日がゴミの少ない日だったから余裕があったのか、それとも親切な人だからなのか、声をかけてくれた理由はわからないけど、回収してもらって嬉しかったです。
収集車のお兄さん(+おじさんもいた)ありがとう。

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