旅行 セブ島

初日、東京は雨。調子に乗って前日、というかセブ島に飛び立つその日の朝3時半まですしざんまいで飲んでしまったが故の二日酔いとシンプル寝不足と低気圧で爆裂に調子が悪かったが、一吐きして空港でビールを飲んだら治ったのでよかった。飛行機の中でCAさんにコップいっぱいの白ワインをぶちかけられて下着までビチョビチョになった上にバカデカ舌打ちをされてびっくりした。(何故?)あそこまで見事な舌打ちをされると逆にかなり面白い。周りにみんながいて本当に良かった。1人だったらだいぶキツかったと思う。笑ってくれたからギリギリプラスである。最近、不憫な目に遭うことが多い。マクタン・セブ国際空港に着くと晴れていて、日本とは違う暑さを感じられて嬉しかった。大きいタクシーを2台借りて晩御飯を食べにJ.T Parkに行った。目的地のレストランに着いたら完全に空き地になっていて完全にびっくりした。野良犬にビビりながらローカルな感じの揚げ物屋さんでチキンやら春巻きやら豚の皮を揚げたものやらを食べながらビールと米を食べた。

ショーケースの中に虫がいたけど揚げなおしてくれたのでオールオッケーである

なんてことないドラッグストアに入って入り口の警備員さんがすごく豪快に居眠りしているのを見たりしながら集合場所のセブンイレブンに戻る。ポカリやら地元の人が飲んでいた濃厚なヤクルト的なものを買って飲んだりしてみんなが戻ってくるのを待った。セブンイレブンでおにぎりを買って食べた岡田さんが捨てたいほどまずいと言っていたのがよかった。これは伏線である…。帰りは夜遅くで道が空いていたこともあり、爆速タクシーだった。常に飛行機が飛び立つ直前のあの感じでアクセルを踏んでいて怖かった。速度メーターを見ていたら余裕で90キロ出ていた。しっかりめのカーブに差し掛かろうとしても80キロ出ていたのでかなりびびっていたら豪快に2車線使ってカーブしていておもろかった。車線変更するときにウインカーを出す文化がないらしい。ホテルに戻り、ボスの部屋にみんなで集まってワインを少し飲んだ。ともちゃんのショートパンツがショートすぎるだろ、といじられていた。部屋に戻って就寝。

2日目、この日も早起きしてショッピングモールに向かう。ゆうほさんが1日目に乗った大きいタクシーの運転手さんと連絡先を交換していて、素早く手配してくれた。全くデキる男である。この旅のMVPはダントツでゆうほさんであった。英語喋れるのカッコ良すぎる。一方私は、『OK』『YES』『NO』『thank you』しか言えなくて本当に情けなかった。勉強、ちゃんとしておけば良かったなあと思うことが近ごろ本当に多い。勉強、今からでも遅くないはず…。英語、勉強してみようかな、と今回の旅で強く思った。SMモールはららぽーとみたいな感じだった。おみやげやら食品売り場やらを、意外と安くないね、やら、ショッピングモールなのに暑いね、やらあーだこーだ言いながらウロウロして、その後またタクシーに乗って海辺のレストランに行った。向かう途中で渡った大きな橋が日本が技術を提供した橋らしく、言われてみれば造りが日本ぽかった気がする。海を見ながらガーリックシュリンプ的なものや、イカを生姜味で炒めたもの、小さいホタテを焼いたもの、蛤みたいな貝が入った生姜とか謎ハーブ(レモングラス?)の香りがする謎スープなどを食べた。

エビとホタテの味付けが好きだった

どれも何味なのかは分からないけれどかなり好きな味付けでよかった。ビールがぬるかった。このレストランがセブで行ったお店の中で一番美味しかった。バナナを大量に積んだトゥクトゥク的な乗り物や突如現れる床屋などにはしゃぎながらホテルに戻り、部屋で少し涼んだ。

乗り心地悪そうだった
いくらでどこまで乗せてくれるんだろう


その後、ホテルのビーチの椅子に寝っ転がって黄昏た。周りは韓国人ばかりで、セブに来てまでよう分からんアジア人の顔見なきゃいけないんかい、と思ったがそれは向こうも同じことを思っていたであろう。

ハーフサイズのフィルムカメラで撮ったホテルとそのビーチ
期限切れフィルムを持って行ったら全体的に色が淡い



晩御飯は17時、空港の近くの町が見渡せるレストランだった。

レストランはビルの屋上にあって、景色が良かったけど暑かった。

ピザやパスタ、ポテト、甘辛い味付けのチキンなどを食べた。トリュフの入ったカルボナーラが麺がもちもちで美味しかった。量が多く、余ったピザなどを回されてお腹いっぱいになった男性陣の死にそうな顔がかなり面白かった。ビールがぬるかった。ホテルに戻り、4人乗りのタクシーに乗ってマッサージに行った。タクシー、マジで安すぎるが、運転手が超無愛想でおもろかった。熱した石で体をゴリゴリするちょっと良いマッサージ、2時間で1500ペソ(=4000円)ほどであった。やっっっす!めちゃ気持ちよかったけど、石が暑すぎてびっくりした。最初は普通のマッサージで、ある程度ほぐれてから石のマッサージが始まったのだが、マッサージ師のお姉さんが「熱いですよ〜」とか言うわけでもなく、マッサージのコース選びも一緒にいた人に一切をお任せしていたのでまさかアツアツの石で体を擦られるとは思ってもおらず、最初何が起きたのか分からなかった。熱さが大丈夫か英語で聞かれて、かなり熱かったので少し冷まして欲しかったが、NOと答えたらその後会話が発生してしまい、英語が全く話せない私はそれでは困るのでYES!OK!と答えた。本当に情けない日本人である。ずっと我慢していたが、尾骶骨のところに石を置かれた時は熱すぎてヒィ!!!と言ってしまった。ともちゃんは低温やけどをして石の丸い痕がお腹に3つ付いていてかなり面白かった。マッサージを受けた建物の隣にクラブがあり、パリピ音楽のベースの低音がずっと響いていていて色々なところに意識が行ってなんとなく落ち着かなかった。2時間もマッサージを受けたのは初めてだった。終わった後、みんな魂が3メートルくらい先を漂っているような感じでヘロヘロだった。またタクシーにのってホテルに戻る。呼んだタクシーが気持ちよさそうに寝ていた野良犬を轢く!?みたいな勢いで豪快に駐車場に入ってきた。日本人は諸々気にしすぎなところがあるのかもしれない。

めちゃくちゃくつろいでいたのに5分後やってきたタクシーに轢かれそうになってたイヌ



3日目はジンベエザメを見るツアーに参加した。午前2時起き。前日、マッサージを受けてからホテルに帰り準備をしたらもう1時すぎとかだったので、ベッドに横になっただけで眠らなかった。マイクロバスに乗って、セブ島のかなり下の方、ホテルからは車で3時間、150キロほど離れたビーチに向かった。150キロと言うと東京から関東圏内ならどこでも行けるくらいの距離、なかなかの距離である。みなかみだって軽井沢だって富士山にだって行ける距離である。その距離を私たちを乗せた車はありえないスピードで飛ばした。道がガタガタでありえないくらい揺れて、眠たいはずなのに怖くて一睡もできなかった。途中、確実に何かを轢いた音が聞こえて、怖かった。朝5時、海の方から白み始めた空、窓から見えた燃えるような朝焼けはガソリンのような色をしていた。ヤマトパンクスが言ってたのって、これかあ、と思った。うっかり感動して写真を撮るなどしたが、いかんせん車が揺れすぎて全然うまく写真を撮ることができなかった。

ガソリンみたいな色の朝焼け

それから数十分、空が完全に朝になった頃、オスロブのビーチに到着。順番が回ってくるまで、お土産屋さんを見たり、写真を撮ったり、ポーッとしたり、ジンベエザメって英語でなんて言うんですか?と質問しているのを盗み聞きしたりして時間を潰した。ちなみにwhale sharkというらしい。そのまんまやんけ。7時半頃、小舟に乗り込み、ジンベエザメの集まるスポットへ。事前の説明では、ジンベエザメに5メートル以上近寄らないでくださいねなどと言われていたが、スタッフの人が私たちの超近くに餌を撒くので、激しめの波の中、必死に体勢を整えながら振り向いたら触れるような距離にでかいジンベエザメがいて、少し怖いまであった。あんなに近くで見れるなんて思ってなかった。みんなが行くなら行こうかな〜なんて軽い気持ちで参加したが、行ってよかった。

よい写真
近かった〜〜〜


帰り道、みんなご飯を食べていなかったのでフィリピンのファストフード店、Jollibeeに寄ってもらってテイクアウトして車内で食べた。水着のままじゃ店内に入れない!と柄モノのバスタオルを腰に巻いた教祖みたいな格好の高橋さんが奢ってくれた。ありがとうございます。ケンタッキーみたいなチキンと米、アイスティーのセットを頼んだ。店員さんがストローをつけ忘れたらしく、バカ揺れる車内で飲み物を飲むのに苦戦した。さっぱりすっきりした冷たいモノ、やっと飲める〜〜〜!!!と思ったのにアイスティーがバカ甘でふた口くらいしか飲めなかった。渋滞もあり、13時頃にホテルに帰ってきた。そこからタクシーで2日目に行ったよりもローカルな感じのショッピングモール、マクタン マリーナモールへ。スーパーマーケットでお土産のビールやらインスタント麺やらを物色した。葉っぱに包まれた小さいちまき的なものが売られていて15ペソ(=40円)ほどだったので、ちまきが大好きな私は買って食べてみたのだが、びっくりした。激まずモソモソ白ごはんだった。岡田さんがコンビニのおにぎりをたべて捨てたいほどまずいと言っていたのはこれのことだったか〜!!!と思った。ひとくちでもういいや…となり、捨ててしまった。ショッピングモール内の売店みたいな屋台みたいなところでTAKOYAKIが売っていたので気になって食べたら、タコの入っていないたこ焼きにスイートチリソースがかかったものだった…。タコが入っていないのはかなり悲しかったが、美味しかった。
ホテルにもどって水着に着替えてプールに入った。露出は嫌だったが、濡れたラッシュガードを着るのはもっと嫌だったので、マァ海外だし…誰も見てないし…と思ってビキニだけで出たら完全にみんないて内心最悪だった。ご自慢のだらしなボディをみんなに見せつけてしまった。プールに入るの、本当に5年ぶりとかだったので(2019年って5年前なんかい!)、泳げるかな〜と思って端から端まで25メートルほどを往復したら肩で息をするほど疲れて、前日寝ていなかったこともありプールサイドで寝てしまった、ところを写真に撮られた。おもろ写真が過ぎるのはそうだが、はるくんのカメラロールにあの写真があるの、本当に、怖い。プールサイドでビールやらマンゴーフローズンやらを飲んで貴族の気分になった。夜は19時にスペイン料理のレストランへ。冷房が直当たりで激サムで席を変えてもらった。パエリアやらなんやらオシャ料理がいっぱい出た。

サングリアを前に嬉しそう

ワインとサングリアを飲んでゴキゲンでホテルへ帰り、波の音が聞こえるバーで湿気たポップコーンをつまみに甘いお酒を1杯飲んだ。かなり疲れていたので秒速で寝た。

最終日、朝5時に起きた。起きた時点で完全に集合時間を過ぎていた。二日酔い、というよりまだ全然酔っていて、回らない頭で荷物を詰め込み、走ってロビーに向かいチェックアウトを済ませた。前日のアルコールで喉がカラカラだったが、冷蔵庫でせっかく冷やしておいたポカリを飲む時間もなく、バタバタだった。旅行のために買ったばかりのカーディガンをしっかり忘れてきた。悲しい。空港に着いて、喉が渇いて仕方なかったが、ホテルでもらった朝食の紙袋を開けると、紙パックに入った激まずでどこまでもぬるい水と、ジャムみたいに濃厚でこれまたぬるいジュースしかなかった。荷物を預けて検査を済ませ、売店を見るも、冷えていない水しか売っていない。甘くなくて冷たい飲み物が飲みたかったが、どこを探しても無く、仕方なしにカフェのようなところでスプライトを頼んだら出てきたのが冷え切っていない缶のスプライトだった時はそこそこに絶望した。氷の入ったグラスをください、と伝えてどうにか氷をゲットするも、スプライトって甘過ぎる…。普段、冷えた水かお茶か酒しか飲まないので、ぬるい水かジュース、酒しかないのが旅行中はずっとちょっとだけ辛かった。
飛行機に乗って帰国。写真を現像して、寿司を食べながら旅行の思い出を話した。良き旅だった。

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