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【Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 GIFT】を視聴したオタクの叫び

こんにちは。
見事に→RE_PRAY←で羽生くんにどハマリしてから、順調に沼に足をうずめていく私です…ずぶずぷ…。

今回は自分の中でじっくり咀嚼して心に留めておくつもりだったのですが

無理でしたッ…
前より長ったらしくならないようにグッときた曲目をピックアップして綴っていきたいと思います。

今までの順調な絶叫沼りステップ↓

「そこに幸せはありますか?」

「心は壊れていませんか?」

「このプログラム達はあなたの味方です」

「あなたの味方の贈り物」

という沢山の言葉から始まる物語。
朗読を聞いているような、ミュージカルを観ているような不思議な感覚。
これからどんなメッセージをくれるんだろうというワクワクする導入でした──────

「息をしていた」
→RE_PRAY←でも息というワードに対してのこだわりを感じたのですが、GIFTを起点に始まったんだなぁとしみじみ思いました…。

あったかい感覚を感じてもっと出来るようになりたくなったという部分で優しいワードだけれど、常に高みを目指す貪欲な姿勢やワイルドさを感じました。

火の鳥


最初から神々しい…!
選手を引退する訳でなく、プロへの「転生」を感じさせる演技でした!!
→RE_PRAY←を観た後なのと、クジャ様オタクなのと、私が勝手に何でも関連付けてしまうのでとても偏った感想なのですが、FFシリーズの「転生の炎」という技や「フェニックスの尾という」味方達が全滅しても復活できる回復アイテムを想像しました。
衣装も赤くて袖にも羽根が沢山ついててこれは…ここから既にトランスクジャへの伏線だったのでは!と勝手に興奮…。

第一部の大きなテーマの「夢」を叶える事、叶えていく事を太陽と月に例えたストーリーで羽生くんの中にある光と影の部分を感じました。

太陽のあったかさに憧れつつ、それを隠してしまう月。
何故太陽はずっと光り続けていてくれないのか、月が隠してしまうのかを月自身が例えていて

「太陽が大切で好きだから」

「太陽だって、ずっと力をくれるわけじゃないんだ」

「僕は自分では光れないけれど、太陽が光をくれるんだ」

…月には沢山の傷がついてるという事で羽生くん自身はどちらかというと月に感情移入をしているのだなぁと思います。

そこから羽生くんの壮大なスケート人生と、私自身のちっぽけなお絵描きライフを比べるのもなのですが、ものづくりをしている人には物凄く感情移入したりギフトとはいえ「自分ごと」としてグサグサ刺さるところも多くあります。
もっと頑張ります!もっとやります…やれます…もっと、もっともっともっと!という五里霧中の状況で、自分で徐々につけてしまった足枷の存在と、改めてしっかりと向き合わなければならないなと思う内容でした。
絵を描き始めた時はあんなに楽しかったのに、もっと完成度を高めなきゃ、頑張ったはずなのに何か違う!と置き換えて考えると、羽生くんの心の葛藤を直に感じてしまい心臓がキュッとなりました。

途中でキャンドルを持った白い服のアクターさん達が現れるのですが、あの光をくれた人達の光を受け継いでRE_PRAY冒頭の白い装束の羽生くんへ繋がるのだとも思いました。

あの夏へ

そんな中での「あの夏へ」
ストーリーと曲の編成でここまで変わるのかと驚いてしまいました。
RE_PRAYでは破滅への使者の後にクジャが成仏していく感じ(?)の印象だったのですが、シンプルに観た人の傷ついた心を癒やす為の曲だと思いました。
衣装のヒラヒラした部分も波打ち際でキラキラ光る白波のようでとてもあったかさを感じました。

そして個人的にビックリしたのが「バラード第一番」の後のムービーのアニメーションが水彩タッチやラフスケッチ、クロッキー風のロトスコープ(実際に撮影した映像をトレースしてアニメーションを制作する手法)で表現している事!
撮影→一枚一枚トレス→作風に合った各々の加工を施す…という一手間がある作画方法なので、ロトスコープの仕事をした事がある身としては、羽生くんの朗読ももちろんなのですが、映像もありえないくらいこだわりを感じてすごい変態的(褒め言葉)だな〜と見惚れしまったのでじっくり観て欲しいです!!

そこの映像で破滅への使者っぽい衣装も既に描かれており、GIFTの時点で次の公演の構想や練習、制作などもどんどん同時に行われているんだなーとビックリしました…。
「独りじゃない」というテロップもGIFTの時点で含まれてたりして、新鮮な記憶の状態で観られてよかったなと思います。
多分RE_PRAY公演中にも裏ではもうnotte stellataの準備をしてたんだろうそうだろう!?

い、一体いつ寝てるんだ羽生くんとスタッフさんはッ…!?

Introduction and Rondo Capriccioso

祈るようなポージングから始まったので、羽生くんはアイスショーにおいて本当に「祈る」「生きる」「人に何かを与える、受け取る」人なのだなぁと思いました。
怒涛の美しい回転の中に破滅への使者の周り方ともまた違った、ストイックさや自分の心や命を削りながら祈るような危うさも感じて圧倒されました。

Let's go crazy!→Let Me Entertain You

好きな曲が来たのと、まさかのバンド演奏が始まる!
ここはライブハウスかー!?
羽生くんが次の曲に向けて準備してる中のバンドだけの演奏というところに、アイスショーのエンタメ的な自由度の高さに触れて何だか高揚感!
その高揚感を感じる中での「Let Me Entertain You」はあまりにも胸が熱くなりすぎました…!
本当にTHE・エンターテイナーという感じで、皆で盛り上がれるサプライズを常にくれるのが上手だから羽生くんという人が好かれる最たる理由なのだと実感しました。

曲が終わりでチップチューン(ゲームのピコピコしたサウンド)が流れ、ここで既にRE_PRAYでやりたい事の片鱗が見えて鳥肌が立ちました。

話は脱線してしまいますが、背景のテレビ型モニターや、まるで今までやってきた事の否定をセーブデータを破壊するように畳み掛け演出にUndertaleのフラウィのような存在をひしひしと感じました。
ここで曲の順番が違ったりMegalovaniaやHopes and DreamsなどUndertaleの曲に繋げても楽しいだろうなぁ〜と色々想像を繰り広げたりもしました!

ただここの朗読で一番私が胸がギュッと詰まってしまったところがあり「好きなを事してただ好きたっただけなのに、楽しくてでもそれだけじゃいられなくなったのはいつだろう?」という苦しさを直に受けってしまい、私が好きだったはずのイラストを仕事にしてしまった時に感じたものをダイレクトに出力されたので一気に心が乱れました…ぎ、ぎぎぎギフトだって言ったじゃーん!!!?

阿修羅ちゃん

RE_PRAYでも特にグッと心を掴まれたのが阿修羅ちゃんなのですが、鳥と蛇と豚の後からの阿修羅ちゃんの「生きてやる!」という感じより幾分毒味の強い阿修羅ちゃんでした。
しかしやっぱり音ハメが上手いし表情も引っくるめカッコいいな…!(ため息)

阿修羅ちゃん羽生くんが好き過ぎてファンアートも描いてみました。
絵に対する自信がないけれど、それくらい心動かされてます…本当に。

阿修羅ちゃんの羽生くん

しかし既に阿修羅ちゃん前のムービーからメンタルダメージが入ったところに更にムービーで心がバッキバキに。

「みんな待ってるよ」

「僕は何も出来ない」

「届けたいんでしょ?動きたいのに動けないんでしょ?」

というところが絵や文章を作る時に描いては消してを繰り返す自分の心の姿にリンクし過ぎて深手を負い、ショックで視聴を中断して一晩寝かせました(苦笑)

でも翌日にその先に自信のない羽生くん自身を肯定するあったかい側の羽生くんという表現の眩しさに感涙しました。

オペラ座の怪人

突然ですがオタクの皆ー!!!!
あなたのオペラ座の怪人はどこから!?


私はここから!

ポップンミュージックのジズ

きっかけはシンプルに私はポップンミュージックというゲームのジズというキャラから!

普通の音楽ゲームなので情報量は多い訳ではないのですが、その分、その概念に近いものやモチーフや歴史など、色々探しに行く事をしておりそこからじわじわと知る事になるのでした。
オペラ座の怪人という作品のフレーバーをやんわり入れた創作物は色々多く、作品に触れる前に何かのモチーフから触れる方も多いのではないでしょうか?

オペラ座の怪人に初めて触れた時は割と難解だったのと、あまり感情移入をしておらず自信の内面と重ねる事をした事はなかったのですが、前述のムービーの後なので、醜い心の内側の自分を怪人として、その折り重なった影の部分をも認めて手を差し延べるクリスティーヌのような存在も自分の心の中に必要だよなぁ…と羽生くんのお陰で新しい見方ができるようになりました。
やっと腑に落ちた作品かもしれない!

長々と語り過ぎたのですが「いつか終わる夢」「春よ、来い」「SEIMEI」などRE_PRAYで観た曲も、曲順や見せ方が違うと同じ曲でもここまで印象が変わるのか!と思いました。
ピアノの曲が、演奏者によって全く違う音の雰囲気になるのを感じた時に似ていて、それに気がついた時にビビッときました…!
こうしてどんどん…ハマってゆくのですね…。

そして羽生くんのラストのMCで武部聡志さんが羽生くんに「GIFT」を贈るところまで全てに元気を貰いました!
どんなに才能がある人でも、どんなに普通な人でも、表現したい事がある限り満足はしないし、何をしたかったのか、何が好きだったのかを忘れてしまうし独りだとどんどん思考の海に沈んでいく。
周りにも認めて貰える事で自分でも自分をやんわり認めて持ち直して、何とかギリギリの状態を繰り返して人は生きているんだなと思いました。

最後に公演後の舞台裏で拍手を聴きながら「頑張った!」「えらい!」と泣きながら、言葉で自分を認めてあげるというところをしている羽生くんを観て、自分を認める事も才能だし、なかなか出来ない事だよなぁと思いつつ自分も出来るようになりたいなと思うのでした…。
素敵なストーリーで今回も本当にありがとうございました!!という気持ちしかないです。

そしてRE_PRAY追加公演おめでとうございます!
ちょっと照れくさいのですがファンアートを貼って密かに応援しております!!
大好きなクジャ様と大好きな羽生くん!!

https://www.1101.com/n/s/yuzuru_hanyu2024_jp/2024-03-05.html

今回GIFTの感想を書くにあたって、アイキャッチに公式から転載するのもなと思い、糸井重里さんと羽生くんの語る「余白」についてが心に響いたので、自分でも余白を表現してみようと思いました。

いつか羽生くんや、皆の心に春が来る事を願って…!
私も何かGIFTを届けられる人間になれるといいなと思うのでした。

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